民主主義国家から独裁国家まで何年でなれるか ~憲法を超えた存在の危険性

 中国憲法にも人権などがありますが・・・・
 中国共産党が、憲法を超えた存在であるため、人権の項目などが紙くずみたいなものです。
 つまり、憲法を超えた存在を容認した時点で、憲法は崩壊して、
 その存在による独裁状態が始まるわけです。


ドイツの場合、1932年7月31日に第1党になってから、授権法(全権委任法)を成立させ、ヒットラー憲法を超える存在になり、ナチスの独裁体制を成立させたのが、1933年3月23日。
 選挙が行われるそれなりの民主主義国家からナチス独裁国家まで、たった1年以内になった訳です。

 いったん憲法を超える存在になってしまえば、
 立法と司法を乗っ取って、やりたい放題するのは、まぁ簡単なわけです。


 実際問題として、司法と立法どっちを先に麻痺させるべきかというと司法です。
 行政は自分なわけですし、立法では与党なので多数派のはずです。
 つまり、3権のうち、2権は自分が掌握しているか、自分よりなわけです。
 あとは司法が麻痺・味方にできれば3権を把握したわけです。


 日本はもともと三権分立じゃありませんし。アメリカも基本的に3権分立は怪しいですよね。


 で、今の日本で起きていることは何なのか?
 行政・政府が憲法の解釈を自由に出来れば・・・・いとも簡単に、憲法を超えた存在になれます。


 そのため、行政・政府が憲法の解釈を自由に代えられる状況を容認しては、絶対にいけません。


 憲法9条改正論者や保守の人の中にも、現状の安倍政権の安保関連法案に反対している人が多い理由は、『政府に憲法解釈の自由を与えてしまっては、「自由と民主主義」の体勢が維持できない。』と考えているためです。


 現状の自民党の発言を考えますと・・・「自由と民主主義」を保守する政党とは到底思えない思想の人が多数いるわけでして・・・・もうダメダメですね。