ビッグデータとスポーツ

 ビッグデータが話題になっていますが、どうにも日本人にはあまり得意そうじゃない世界。
 例えば野球。MLBの統計データは豊富でネットでもかなり手に入りますが。日本では昔ながらの指数しか手に入らない。スポーツ解説で語れることも少ないですね。
 データの収集に関しても、画像データやコンピュータを駆使してさまざまなデータを収集するアメリカと、スコアラー中心の日本。
 サッカーも似たようなもので、ワールドカップの統計データだと移動速度とか出されているのに、日本の試合ではまずない。

 アメリカ人は昔から統計データが好きなのですが・・・経営に行かされるようになったのは、今から30年前、マネーボールで有名なアスレチックスが最初。他球団が有効性を認識したのは90年代後半。

 そして現代。MLBでは、データの分析と利用が進んで、勝ち星や防御率だけでは投手を語ることことなんてない。選手の評価基準がまるで変ってしまった。
 ビッグデータ時代になり変わったのが守備の評価。
 日本ではエラーが少ない選手=守備が上手いとなっているけど、これには根本的な問題がありました。守備範囲が広い選手や難しい球に対して挑戦する選手は、エラーが多くなり、負の評価を得てしまうんです。現在MLBでも悪戦苦闘中ですが、コンピュータを活用し、フィールドを細かくゾーンに分けて、選手の守備範囲の広さを測定するなどの方法が進んでいます。
 ビックデータ(センサーとコンピュータ)を駆使して、従来評価が困難だったものの評価が可能になったわけです。
 ビジネススクール的に言いますと、新たな属性のデータを収集することによる新たなKPIの出現でしょうか。

PS
 ビッグデータを別にして「いいね」ボタンとか、評価システムの変化は重要な動向だと思うけど・・・これに関する考察はいつか・・・