売上高営業利益率は、意外と微妙な指標 〜付加価値営業利益率

 良くビジネス系の本に出ている売上高営業利益率という言葉。


 A社の売上高営業利益率は、B社よりも高いなど、他者と比べることが多いのですが・・・


 意外と微妙な指標なんです。


 なぜかと言いますと、会社によって付加価値率(粗利率)が違うから。


 部品メーカーの場合、時より粗利率70%とか、95%なんて凄い会社が存在します。
 こういう会社は、売上高営業利益率が、30%とか40%とか、トンデモナイ数値になる場合があります。


 一方、組み立てメーカーやスーパーなどは、粗利率20%、
 卸の場合10%以下なんて場合もあります。


 右から左へ商品を移動させるだけで、そんなに手数料は取れない訳です。
 そのため、どう考えても30%なんて売上高営業利益率は無理です。


 比較するためには業態が同じである必要があるのですが・・・・
 じゃあ、GEと日立と東芝は本当に同じ業態なの?
 ソニーパナソニックは、本当に同じ業態なのか?


 などの問題が発生します。


 問題の発生源は、売上高を分母に使っているためです。


 付加価値営業利益率=営業利益/付加価値
 なんていうのが、今後出て来るかもしれません。もうあるかな。