ロンドンには5つの空港がある 〜関西空港問題

 関西には関西、伊丹、神戸の3つの空港がありますが。


 「多すぎる」「なくせ」「廃止しろ」などとの声が多く、関西空港問題と言われていますが・・・・


 都市圏人口1400万人のロンドンには、主要な国際空港が5つあります。

 
・ロンドン・ヒースロー空港
・ロンドン・ガトウィック空港
ロンドン・ルートン空港
・ロンドン・スタンステッド空港
・ロンドン・シティ空港


 特に、後ろの三つは、2000年代のLCCが普及し始めてから、重要度が増した空港です。


ロンドン・ルートン空港
・ロンドン・スタンステッド空港
 はロンドンから50キロ〜60キロほどと離れており、昔はさびれた空港でしたが、ライアンエアーやEASYJETなどのLCCが登場しガンガン使われるようになった空港です。


 ルートン空港は滑走路が2000メートル程。
 ロンドン・シティ空港にいたっては1500メートル程ですが。
 5000キロメートルの飛行能力の小型機でしたら、十分運用可能なんですね。
 LCCは小型機中心ですし。
福岡空港は2800メートルでアムステルダム便があるので技術の進歩の成果ですね)


 もし、これらの空港がなかったならば、空港のキャパシティの都合から、LCCの便数を増やすのは困難だったでしょう。


 空港は作るのに、何十年もかかるので、必要になったから増強何ていうのは無理です。
 これらの一見無駄と思えた空港がなければ、
 安い交通手段を供給できず、ロンドン自身の地位も落ちていたでしょう。



 羽田や福岡空港は、もう処理能力が一杯ですので、繁栄のボトルネックになっています。


 福岡空港は、前から増強の話が出ていたのですが、「新幹線が出来るし、需要も横ばいだからいらないね」と計画を進めず。
 しかし、LCCが来たとたん、不足し始めたという経緯があります。


 でも、でも能力を増強できるのは、いつになるやら。


 関西はキャパシティがあるのですから、実は恵まれている。
 のですが、その潜在能力を生かし切れているとは言い難い。


 関西経済界自身が、LCCを作って、日本中、世界中からお客を引っ張って来れると良いのですが。