デトロイト市破綻。

デトロイト市破綻。
ROBOCOPは2010年のデトロイトを舞台にした映画でした。市は財政破たんを理由に警察を民営化したのですが・・・現実は警察に通報しても警察が来るまで平均50分と映画以上に悪化。住めって言う方が無理でしょう。


 さて、デトロイト市は1950年、185万人の人口の市でしたが、2012年は70万人まで減少して、見事破綻。人口減少しても負債が減るわけではなく、一人あたりの負債は増加。返済能力を超えて破綻。実はデトロイト市の人口は1960年の段階で167万人に減少。1960年代と言えばオイルショック前でアメ車黄金時代。にも関わらず人口は減少。典型的なドーナッツ化ですね。


市人口は減っていたけど、デトロイト広域都市圏の人口は増加、現状では500万人を超えるまで拡大、現状はほぼ横ばい。これ程巨大な街でありながら、郊外と中心部を結ぶ公共交通はバスのみの鉄道なし。さすが自動車都市デトロイトアメリカやヨーロッパの各都市が中心部振興にLRTなどを導入したのと真逆ですね。


 その後、デトロイト市は人口減少とレガシーコストによる増税とサービスカット、債務増加の悪循環へ突入。そして、破綻へ。
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323689904578623294139376524.html
東京小金井市?も、公務員の退職金を払うために市債を発行するなど、東京ですら油断できません。


県自体の経済は順調でも、ドーナッツ化が進む都市、特に地方都市などはデトロイト市みたいになりかねません。レガシーコストのカットはもちろん、中心市街の活性化、都市ならではの生活を提供できない街は、デトロイトの二の舞になるんでしょうね。とは言っても簡単ではないですけどね。