インテル:ファウンドリ推進で

 2012年、静かに進んだ大きな変化は、インテルファウンドリ事業を強化したことでしょうか?



【背景】
タブレット市場やスマホ市場でのARMの躍進、PC市場の鈍化
半導体工場の投資コストの増大とファウンドリ市場の拡大
・台湾のTSMCや韓国のサムスンの躍進


 インテルは従来、x86アーキテクチャのパソコン向けCPUで稼いでいました。
 しかし、現在は携帯、スマホ半導体産業の中心、伸び盛りな市場です。
 そこでの中心のCPUはARMです。


 ARMとx86を比較した場合、ARMの方が回路数が少なく省電力なので、x86で対抗するのは非常に困難です。
 x86系はアーキテクチャが複雑で、高性能化するためにかなり大規模化しており、その欠点をプロセス技術でごまかしています。
 そのため、x86アーキテクチャで対抗するのは非常に困難です。


 そのため、x86アーキテクチャで勝つのではなく。
 強力な生産能力を使って、「ARMを取り込んでしまう」「ライバルとなるサムスンやTSMCから仕事を取る」というのも重要な選択肢だと思います。


 インテルは、ファウンドリ化してARMやらFPGAなどの市場を取りに行くつもりなのでしょうか?


 既に、TSMCは世界中のメーカーから受注を集めて、既にかなりの投資生産能力を持っています。
 インテルに対抗できる規模と能力を持ち始めています。


 それを考えますと、ちょっと遅かった気もしますが・・・


【CPUを作れる最新鋭の半導体工場】
 CPUを作れる最新鋭の半導体工場を持つ会社は、今後、台湾のTSMC、韓国のサムスン、米国のインテル、グローボルファウンドリーズ(GF)・IBMあたりに集約すると考えられます。


 もちろん、日本企業は、脱落して、意図せずにファブレス化です。