やっぱり就職するなら大企業の東京本社か役所 〜日本のメーカービジネスモデル

 一部の製造業は頑張るでしょうが、多くの大企業は、製造業と言うよりも、商社・金融・投資会社化する可能性があります。


 現状、大企業は借金をせずに内部にお金を貯めていますが、そのお金の恩恵にありつけるのは工場や末端で働く現場の人ではなく、本社の人間だけです。
 工場の人は物の生産、開発の人は開発でお金を得ているので、企業が投資で得たお金を、工場の人や開発の人に分配する理由はないのです。


 今後海外展開はますます進みます。
 その結果どうなるでしょうか。


 具体的には、海外に投資して、海外の研究所で開発して、海外の工場で製品を作り、海外で売り、海外で利益をだし、その利益を本社が浪費する訳です。
 国内の研究開発センター・工場は次々に閉鎖され、海外投資のリターンを得ることが出来るのは本社だけとなります。


 本社の多くは、当然東京にありますので、東京にお金が集まります
 一方、工場が閉鎖された地方はどうなるんでしょうか。
 衰退するだけですね。


 10年、20年先を考えるのであれば、就職先は、大企業の東京本社か役所です。


 地方工場は、MBOで工場が独立する手もあるのですが、企画・開発部門、営業部門がない工場単体では、まず生き残れませんので、工場の独立は非常に困難でしょう。


 地域を生き残らせたければ、本社が東京のグローバル大企業はあてになりません。
 地物との中小企業を、グローバル中小企業にするしかありません。


 さて、この予測は当たるか、当たらないか。
 私的には、外れて欲しいですね。