調べるきっかけは、アイスランドがアルミの一大輸出国だというのを知ったためです。
アルミは電気缶詰というほど、精錬に電気を使います。
つまり、電気代が安くないと、駄目な産業なんです。
そのため、電気代が高いドイツ・イタリア・日本には存在せず、輸出国は豊富で安価な水力発電によるノルウェーやロシアなどになります。
アイスランドは地熱発電有名なのですが、日本では地熱は火力発電(石炭はもちろん、石油)より高いとなっています。
(火力発電の中では多くの場合、石炭発電が一番安いことが多い)
こちらは、日本における発電コストの比較。
http://www.nexyzbb.ne.jp/~omnika/hatsudentanka.html
政府の資料だと16円。
http://www.meti.go.jp/committee/materials2/downloadfiles/g90525c13j.pdf
いったい、アイスランドは、どうなっているのでしょうか?
【アイスランドの発電コスト】
結論から言いますと、判りませんでした。
2003 年11 月時点で調査したBurfell 発電所のデータによれば、kWh 当りで家庭用は5 クローナ(現行レートで約8.1 米セント)、事業用
1.5〜2 クローナ(2.4〜3.2 米セント)で30 年以上の長期契約の場合はそれ以下と
のことである。ちなみにIEA 調査によれば、2004 年のkWh 当り家庭用で日本
は17.4 米セント、米国は8.3 米セントである
NEDO海外レポート NO.1011, 2007.11.14
この段階では、地熱は20%〜30%くらいらしいです。ただし、現状は大規模水力発電所が建設され低下しているかもしれない。
基本的に、家庭用は8円程度らしい。
ただし、業務用は3円程度でしょうか。安いですね。
水力発電が安いのでしょう。高いのと安いのとか混ざって、そのため全体として安い。
とは言っても、発電コストが売値より高いとは考えられません。
地熱発電も相当安いのではないでしょうか?
【他の国のコスト】
地熱発電をしているのは、アイスランドだけではありません。
ニュージーランドを調べてみました。
GEOTHERMALが地熱のことです。
NZドルをUSドルに変換しているようですが、高くて7セントでしょうか。
Coal supercriticalは、超臨界圧石炭火力発電のことのようです。それが8.5セントくらいですね。
常に、地熱発電の方が安いと言うPRの様です。
注意。一応、NZのつもりなのですが・・・間違えているかも。USなのかな?
アメリカの資料ですと・・・
1kwhあたり、8セントくらいでしょうか。nuclearは原子力を指していますので、原子力より安いと考えているのでしょうか。
注意:1Mwhは、1kwhの1000倍なので、1000分の1に計算しています。
別の資料を見ましても、地熱発電と原子力は似たようなものです。
原子力は福島事故前の資料なので、現在は原子力のコストは上がっているでしょう。
注意:なぜか、原子力のコストがあまり安くない。9セント〜10セントなら、日本よりも発電コストが高いことになるなぜ?
【なぜ、日本だけ高いのか】
NZもアイスランドも、火山国で地震国。なのに、非常に安い価格で発電している。
しかも、メーカーはたぶん日本製。
なのに非常に価格が高い。
日本は地震国・火山国なので原子力発電は、安全対策費がかかって、地熱より高くなってもおかしくない。
なのに、地熱は原子力の2倍から3倍高い。
なぜ、だろう。
地熱発電は、①太陽光発電や風発電と違って天候の影響がなく、②出力も需要に合わせて変動できる③価格も十分安い、④原発のような危険はなく⑤純国産のエネルギーと良い点が多い。