一言地熱発電と言っても、何種類かあります。
地中の熱水(温泉)や蒸気を利用して発電するタイプ・・・①
もあれば、地熱が高いところに、水を注入して熱水(蒸気)にして発電するタイプ(高温岩体地熱発電)・・・②
などがあります。
①のタイプは、既存の温泉と被ってしまうため、日本では開発が困難です。
一方、②のタイプは、既存の温泉とは被りません。
また、日本は国全体が火山地帯ですので、①タイプよりも、発電量が多く、場所をあまり選ばないことが期待されています。
しかし、①のタイプよりコストがかかる可能性があります。
②のタイプは、地面に水を入れる井戸と熱水を取る井戸の2種類の井戸を掘ります。
それだけ出は駄目で、岩盤に亀裂を入れる必要があります。
水が、岩盤の亀裂を通って、水を入れる井戸から熱水を取る井戸へ移動し、その過程で熱水になるわけです。
2本井戸を掘るのにお金がかかるうえに、深さが大変深く、さらに亀裂を入れるのにお金がかかります。
さて、シェールガスとの関係ですが...
まず、シェールガスの採掘方法を知る必要があります。
シェールガスは、地中の500メートルとか3000メートル岩盤の中にあるガスを取るために、井戸を掘り、さらに岩盤に亀裂を入れます。
井戸を掘り、岩盤に亀裂を入れるという共通点が出てきました
以前は、岩盤に亀裂を入れるのは、大変お金がかかりましたが...
2010年ごとから、大幅に変わりました。
現在、技術革新により、大幅にコストが下がり、シェールガスは実用化しました。
この技術を応用すれば、地熱発電の採掘コストも、大幅に下がるはずなんです。
2003/04の段階で、9円でしたので、今ですとさらにコスト低下が期待できます。
海外はすでに動いていて、②の発電は既に実用テスト段階にあります。
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/special/20100721/104312/?P=2
コスト計算が2010年より前やそれと同じ場合、技術革新前のコストを持ちだして、高い高いと言っている可能性があります。
じゃあなんで進まないのか...まぁ、原発利権でしょうね。
この国意思決定は、何でも利権ですから。