どうにも、シャープが危ないようです。
という訳で、財務諸表などから財務分析してみました。
単純に赤字・負債が多いと言うだけではなく、部品メーカーからの評判が落ちているようです。
既に納品した部品メーカーに対して、協力と称して、仕入れ代金の大幅な値引きを要求し、実行してしまったようです。
その結果、何が起きたか。
現金決済での要求が増えているようです。
それもそうですね。
現金決済ならば、納品した後に、値引き要求される心配がありませんから。
そして、何よりも、倒産しても、代金がもらえないと言うことがない。
企業の信頼度が低下して、現金取引が増えるのは危険企業の典型的な特徴です。
そして、現金取引が増えますと、資金繰りがひっ迫してきてさらに経営危機になります。
私の妄想じゃないかと思われそうですが・・・
24年3月と、23年3月を見比べますと・・・
財務諸表を見ますと、支払手形及び買掛金が2000億円減って、短期借入金が1000億円近く増えています。
売り上げが減っているので、部品代金などの支払手形及び買掛金がある程度減るのは判るのですが、
短期借入金が増加しています。
また、コマーシャルペーパー(短期の約束手形、短期の借金)も2000億円近く増えています。
8月の現時点は、もっとひどくなっていると思われます。
現在のシャープの行動を見ますと、かなり資金繰りがひっ迫しているのではないでしょうか?
倒産間際のスーパーですと、棚がガラガラになり、直ぐに判るのですが・・・・
大企業ですと、なかなかそうはいきません。
そもそも、会計監査が、オリンパスを15年以上担当していた、あずさ監査法人ですので、財務諸表そのものが、どの程度あっているのか、信用度が低いです。
HPの業務・財務諸表に至っては、大企業なのに一部更新されていません。
一般投資家に説明する気あるのでしょうか?
ないですね。
【倒産加速への悪循環】
こうなりますと、いろいろと悪循環が始まります。
踏み倒される可能性がある企業の値引き要請に応じる企業は少ないので。
買い手市場ではなく、完全に売り手市場になりますので、高い部品を買う羽目になります。
そして、借金をする際の金利も上がります。
CDSの値が、1000を超えているので、10%を超える上乗せの金利を付けないと誰も貸さない状態になっています。
そうなると、当然さらに収益が悪化します。
【警戒するホンハイ】
ホンハイが、交渉を引き延ばしているのは、株価の低迷もありますが、倒産する可能性があるからでしょう。
そうなりますと、何百億円も投入しても、何も手入れられないことになりますので。