人や企業は負け戦こそ学ぶべきだと思う。 〜上手く負けれる人

 負け戦というのは、非常に言葉が悪い。
 誰だって、負けたくないですしね。


 しかし、上手く負けると言うのは、結構重要なのだと思う。


 例えば、恋愛。
 振られても引きずらないことが重要。
 なまじ引きずると、次の恋愛に支障をきたすことが多い。
 上手く負けないと、次の勝負に支障をきたすのだ。


 ビジネスも似たようなもので、上手く負けないと、次の勝負を行う時間やお金・人材を失ってしまう。


 商品には、プロダクトライフサイクルというものがあり、栄枯盛衰であり、かならず衰退する時が来る。
 企業のビジネスモデルや企業自身も同じ。


 衰退を受け入れ、衰退期よりも前に手を打つことにより、リブートすることも可能な場合がある。
 高収益の製造業系中小企業の場合、10年前と今では主力商品が別ということも多い。
 商品の寿命を受け入れ、早めに新製品を開発投入にしているのだ。


 日本の電器産業は、衰退を受け入れられず、最後の最後になって、リストラ・再編成になるので、どうにも手遅れ感が大きい。


 もっとも、撤退戦は非常に難しいのだ。
 優勢であることを利用して、イケイケドンドンで何とかなるんだけど、劣勢下での撤退戦はそうはいかない。
 本当に名経営者でないと難しい。


 戦争でも、上手い撤退戦を出来る人は名将と呼ばれる。