実は、育っているのだ。
GREEとかDeNAは立派なITベンチャーだ。
もっとも、技術やビジネスモデルが新しいかと言われたら・・・・・・微妙かもしれないけど。
問題はいくつかあるけど、英語ではないというところが、かなり大きいような気がする。
当たり前だろ。と言われそうだけど、その当たり前が非常に重要なのだ。
ビジネスは市場があるところで商売した方が有利という当たり前の話。
しかし、その当たり前を外しては、苦しいだけだろう。
日本の人口・日本語人口は、1億2000万人。
それに対して、英語は・・・
アメリカ+カナダ+イギリス+オーストラリアなどで、4億2000万人くらいでしょうか?
ざっと、3.5倍。
この経済圏は、同じ国ではないけど、相互移動が激しく、流行が伝播しやすい。
市場規模があまりにも違い過ぎる。
そして、ITベンチャーの場合、3.5倍の人間に提供するために、3.5倍のお金が必要な訳ではない。
そのため、英語圏の方が、採算性が遥かに乗り易いと言える。
別の言い方をしますと、損益分岐点が1億円だとした場合。
客が3.5倍もいるんだから英語圏の方が遥かに容易に越え易い。
荒っぽい表現ですと、日本のベンチャーが「売上3千万円で7千万円の赤字だ」と言っている時に、英語圏ならば、売上1億円を突破して採算性が乗っているのだ。
インドやかなり英語を話せるヨーロッパ人、英語をそれなりに話せる人を加えれば・・・・
英語人口(第二言語者を含める)と18憶人。もはや、桁が違う。
GREEやDeNAが英語圏の企業で、3.5倍の売上があれば・・・利益は、それこそ、6倍くらいにはなるのではないだろうか?
そして、さらに世界を制覇することにより、より多くの売上と利益を得たでしょうが。
日本語は、海外のIT企業が日本に入らないための防護壁になる一方で、拡大の妨げになっているという当たり前の事実ですね。