オリンパスと新日本有限責任監査法人は、大丈夫なのか?

 大王製紙オリンパスとほぼ同時期に、巨額な不正経理(?疑惑)が明らかになったのですが...


 まぁ、不思議とオリンパスは、マスコミの扱いが小さいですね。


 ネットで頑張っている人の記事を読んでいる段階です。
 http://blog.livedoor.jp/hanatora53bann/archives/51959576.html#


 マイケル・ウッドフォード元社長さん。
 FACTAという悪口ばっかりのっている雑誌を読んで、オリンパスの問題を知ったそうですが...
 この人は、問題点に目を向けられる人だったのでしょう。


 その結果、問題を見て見ぬふりする、日本文化と衝突して、解任されてしまいました。
 

 菊川会長の独断、文化衝突というのは、あながち間違いではありませんでしたね。
 まったくもって正しい表現でした。

【基本構造】

 おそらく、カネボウ粉飾決算の時と同じでしょう。ライブドアとは大違い。


 問題はお金の流れ。
 大王製紙は、ギャンブルに使ってしまったわけですが...
 オリンパスは...たぶん利益の不正な水増し(損失隠しが背景にあるような気がします。


 さすがに、数百億円のお金を個人(数人)で使うのは大変でしょう。
 しかし、数百億円のお金を無くす方法があります。
 ①投機。
  ヤクルトはたびたび巨額投機によりお金を失っています。
  投資やM&Aも危険です。

 もうひとつが、②利益を出していないのに、長年利益を出したふりをしている場合。

 利益隠しは、国に支払う税金が減り脱税なので、税務署はうるさいですが...


 利益水増しの場合は、本来よりも税金を多く払うことになるため、税務署はうるさくありません。
 そのため、国によるチェックは働きません。


 民間によるチェックになります。

 具体的には、「新日本有限責任監査法人」。


 カネボウの時は、中央青山が、その後解散しましたが...今回も同じ流れでしょう。
 

新日本有限責任監査法人
 どうやら、この会社自身も問題を抱えているようだ。

 http://diamond.jp/articles/-/9750
 なんでも、大幅割引をしているらしい。


 料金の大幅割引以外にも、
 不正経理を認めることにより、顧客を取ろうとしたのではないだろうか?


 不正経理を認めることは、発覚すれば、訴訟リスクもある上、会計監査の信用を失い、顧客を失う。
 永続性のない行為だ。そのため、永続性を意識する会社はやらない。


 また、大幅割引も、永続性のない行為。


 つまり、この会社は、永続性を捨てている。
 永続性を捨てている以上、もはや長期的な信用も必要ない。
 その場のお金欲しさに、不正経理に手を染めたとしても、何らおかしくない。


 故意に不正経理を見逃した場合、監査法人である新日本有限責任監査法人は、間違いなく訴訟されるでしょう。
 その賠償額も、数億下手すれば、数十億になるはずだ。実際の投資家の損失額は、その数十倍なので、スズメの涙ですが...


 非常に高い確率で...お父さんでしょう。
 解散。


【他者への影響】
 2チャンネルでも話されていますが...
 会計会社の信用が落ちます。
 そして、それを使っている他の大企業の会計にも疑惑の目が向きます。
 その結果、当然株価が下がる。


 「新日本有限責任監査法人」の顧客は

キリン、三菱ケミカルホールディングスアステラス製薬塩野義製薬
中外製薬、丸紅、富士フイルムホールディングス TOTO日本製鋼所
日立建機三菱重工業IHI千葉銀行みずほ信託銀行積水ハウス
三越伊勢丹ホールディングスみずほ証券日清製粉グループ本社
サッポロホールディングスキッコーマン、味の素、オリンパス
ヤマハ日立製作所東芝富士通キヤノン王子製紙三菱製紙
日本製紙グループ本社日本軽金属古河機械金属古河電気工業
三菱地所東急不動産日産自動車いすゞ自動車三菱自動車工業
東京急行電鉄小田急電鉄西日本旅客鉄道東京電力 オリンパス


 東京電力が入っている。
 東電の有価証券報告書はおかしかったからな。
 損害額が確定していないと言って、損害賠償を乗せなかったからな。
 そして、債務超過ではないと逃げたのは記憶に新しい。


 どこのバカ会社だと思ったけど...ここですか。


 注意深く観察すれば、必ず前兆現象はあると言うことか。


 東電とオリンパス。悪い意味で近頃有名になった2社が、同じ会社とは。
 偶然でしょうか。
 それとも、類は友を呼ぶという現象でしょうか。


 2度あることは、3度あるじゃないですが...
 2社で変なことをしている以上は...他社も...