たびたび高速道路が必要ではないと言われる北海道。
某知事の息子に無駄と言われた道東自動車道ですが、10月29日に夕張・占冠間が開通いたします。
いや〜、昔レンタカーで夏に日高山脈を越えたことがあるのですが...辛かった。
冬なら絶対無理です。
この場所は、間違いなく一番高速が必要な場所だったのですが...なぜか、開通が異常に遅かった。
もう10年早く開通していたら、道東経済も違ってでしょうに。
特に観光。
【観光】
道東は、道央に比べますと、いまいち観光的に地味です。
理由は、時間がかかるから。
十勝に行くにも30分以上短縮になります。
それでも...千歳から2時間近くかかりますが...
時間以上に重要なのが乗り心地かもしれません。
以前の道は、道のアップダウンが激しく、新千歳から帯広へのバスでの移動は、出来れば避けたいものでした。
高速は乗り心地が良くなりますので、利用者の増加が期待できます。
鉄道を使えば良いのでしょうが、団体旅行・観光バス向きではありません。
新得でわざわざ乗り換えるの不便ですしね。
観光を盛り上げる上でのポイントの一つが、占冠パーキングエリアの充実です。
ここを充実させないと、移動時間のために旅行が間延びします。
目的の一つになるくらい充実させてもらいたいものです。
占冠村の振興にもなりますし。
【スキー】
富良野へ行くのが格段に楽になります。
富良野スキー場は、今以上に盛り上がることになるでしょう。特にオーストラリアなどの外国の方に。
サホロスキー場も、お客さんが増えそうですね。
【物流】
苫小牧とのアクセスが良くなり、冬の物流の停滞が減少し、物流面の改善が期待できます。
釧路から苫小牧だけではなく、北見から苫小牧も増加するかもしれません(そうなると釧路のフェリーが大変ですが...)。
東京の魚や野菜が美味しくなる可能性はまずありませんが...札幌は美味しくなる可能性があります。
【鉄道への影響は】
高速バスが台頭する可能性があります。
いくらか高速バスに流れるでしょうね。もっとも、旅行者から見た場合、これは悪いことではありません。
千歳・帯広間のJR特急の割引率は、高速道路がある旭川や室蘭に比べると、大幅に低い物でした。つまり高い。
そして、それに便乗して、羽田・帯広間の航空運賃も高かった。
羽田・帯広間の航空運賃 < 羽田・千歳間の航空運賃 + 千歳・帯広間のJR特急の運賃
と言う関係①がありました。
羽田・帯広間の航空運賃 > 羽田・千歳間の航空運賃 + 千歳・帯広間のJR特急の運賃
ですと、誰も羽田・帯広間の航空を利用しなくなるため、航空会社の価格戦略は関係①の状態にする必要があります。
そのため、JR特急の運賃が値下がりすることにより、羽田・帯広間の航空運賃も値下がりする可能性があります(廃止かもしれませんが)。
まぁ、廃止になったとしても、価格が下がるのでプラスです。