TPP反対、自由貿易反対? 〜韓国にとって嬉しいのは、日本の参加か非参加か

 日本人の思考方法の非常の悪い点として、自国と他国の関係にしか注意しない点がある。
 他国と他国の関係に関する考察が非常に甘いのだ。


 韓国にとって、日本でTPP反対、自由貿易反対運動が巻き起こり、日本が自由貿易協定などを、アメリカやEUと結べないというのは、非常にいいニュースだ。
 

 理由は簡単。
 有無も言わさず、関税分だけ日本の輸出製品の価格が上がり、韓国産の競争力が上がるためだ。


 韓国としては、このまま一生、結ばないでほしいと言うのが本音だろう。


【イメージ】
 日本国内でも、「鎖国する日本」「開国する韓国」と主張する人が居るように。
 挑戦的で、変化を覚悟し、リスクを取る韓国。
 保守的で、変化を恐れ、リスクを取れない日本。
 などというイメージが国際的に付く可能性がある。


 イメージなので、事実と異なる可能性もありますが...


 これらのイメージは、日本企業、外国企業、双方の企業の活動に影響を与えると思います。


 私の周りにでも、日本は駄目だ的な空気が濃くなりました。


 震災を理由にして、日本は駄目だと言う人は意外と少ない。
 むしろ、復興に頑張ろうと言う人のほうが多い。


 一方、TPPや自由貿易に関する話になると、ガックリする人の方が多い。
 頑張っている人を後押しと言うよりも、頑張っている人に足枷をかけた感が大きいのだろう。


【企業と国は違う】
 多くの日本の大企業は、海外で生産しているか、可能なため、日本が結ばなくても利益を得ることは可能だ。
 影響を少なくすることは可能だ。


 問題は、日本国内に居る日本国民だ。
 企業が海外に出て行くように、国民にも海外にできて行けと言っているのだろうか?