【150年目に吹き出した領土問題】
イギリスとアメリカにより、ある意味強奪された領土。
イギリスとの友好関係を気にして、150年以上あいまいにしていましたが。
国粋主義者が政権を取り、人気取り政策により、一気に問題が表面化。
アルゼンチン活動家の上陸などにより、世論も、もありあがる。
人気取りに領土問題を取り上げたり、活動家の上陸なんか、デジャブ感あるな。
イギリス側にとって、経済な価値は低かったが、軍事的な戦略価値と潜在的な資源価値から手放すのは躊躇われた。
なんか、デジャブ感あるな。
その後1982年に、民衆の不満をそらすためにガルチェリ政権が問題をクローズアップさせたことで、アルゼンチンではフォークランド諸島問題が過熱ぎみになり、民衆の間では政府がやらないなら義勇軍を組織してフォークランド諸島を奪還しようという動きにまで発展した。
wiki出典。
政府も戦争を扇動するけど、それに乗った民衆も戦争を扇動するのだ。
共振状態と言いますか、エスカレーション状態ですね。
今の中国もこの状態。そして、日本の市民の一部も自衛隊を派遣して、戦争やるぞ的な人が増えている。
【あくまでもイギリスVSアルゼンチン】
戦争をしたのは、イギリスVSアルゼンチン。
情報などのイギリス支援はあったようですが。
イギリスと軍事同盟国である、アメリカ・NATOは参戦せず。
尖閣諸島は、日米安保範囲内とありますが、日米安保があっても、どこまでアメリカが動くかははっきりしない。
【昔の人】
さて話は急速に変わりまして。
「失敗の本質―日本軍の組織論的研究」という本があります。
これが現在、また売れているらしい。
想定外を連発した東電とかの影響でしょう。
これを読むと判るのですが、日本人の精神は今も昔も変わらないと言うこと。
尖閣問題に関しても、何というか、昔の大衆の思想と、今の人の思想って変わらないのね。
昔、日本が中国を植民地化しようとした時代。
日本は満州以外の中国にも投資していた。
そして、当時も、大規模な反日デモが起きていて、日本の企業は襲撃された。
そして、それに対して、昔の人も、中国の蛮行ユルサジみたいなスタンスだった。
なんか、凄いデジャブ感が大きい。
日本が中国と戦争した理由の一つに、野蛮な国に罰を与える的な発想があったようです。
【中国や韓国と関係を切れ】
この手の主張をする人は多い。
厄介な人と手を切りたいという気持ちは判る。
関係を切った場合、日中共に大ダメージを受けるんだけど。
お金の損得ではなく、経済的に大きなダメージを受けても、手を切りたいと言う人が言う気持ちがわかる。
覚悟を決めれば、それでも良いと思う。
しかし、個人的には、いろいろと思うところが多い。
①中国のダメージ>日本のダメージだと思っている人が多い。
②今回デモの野蛮行為で、日本以外の対中国の投資も減る。
【デモ・暴動で破壊が起きることに慣れない日本】
海外では、デモ・暴動で破壊が起きることは、さして珍しくもない。
反グローバルデモで、街の商店が襲われたり。
インドでは、労働紛争で、スズキの工場が酷い目にあった。
アメリカなんて、反米デモなんてしょっちゅうだし。
では、そのような国に投資しないかというと・・・儲かれば投資する。
カントリーリスクがあっても、儲かれば投資するのが海外企業だ。
カントリーリスクを恐れて、新興国企業への進出が遅れている日本企業と、外国企業の振舞いを同じようだと思ってはいけない。
多少減ることはあっても、儲かる限り対中投資は続く。
【自分と他者の関係しか見ない】
日本の外交の悪い癖は、日本と他国の関係しか見ないことが多い。
他国と他国の関係については、意外と鈍感だったりする。
そのため、判断ミスを起こすことが多い。
【アメリカ・EUは経済封鎖をするか】
フォークランド紛争の際は、EUに加盟している国はイギリス側に立ち、経済封鎖しました。
では、アメリカ・EUは日本側に立ち、経済制裁をするでしょうか。
政治価値観としては日本よりですが、領土問題・国境紛争であり、特に経済同盟でもなく、中国との貿易の方が多いことを考えると・・・微妙。
中国は最新機器をアメリカ・EUから買うことになるので、アメリカ・EUから見れば、短期的には困るけど、長期的には美味しい話なのかもしれない。
日本に売り込もうにも、日本企業があり上手く売れない。現在の市場としても、将来性も中国の方が断然に上。