論理的に考えると「ゼロではない」というと100%もゼロではない。
少ないと言う意味で使っているんだろうけど...
1%以下なのか、10%以下なのか、0.01%くらいなのか、受け手によって変わってしまう表現だ。
ディベートなど議論の戦術としてはありな表現なんだけど...実際の議論の場で使われると、議論の質が低下し、前に進まなくさせる表現だ。
議論の質を上げたければ、使ってはいけない表現の1つ。
するべきか、しないべきか、判断で悩んでいるときに、「ゼロではない」と言われて、人はどう反応するだろうか。
言った人は責任から逃れられるけど、できれば避けてもらいたい表現だろう。
「ゼロではない」で、リスク対応するかどうかの判断を素人に投げたのであれば、それは専門家ではない。
もし仮に、「ゼロではない」「ゼロではない」ばかりが、専門家の口から出るようであれば、素人は混乱し、専門家はその発言の重みを失うだろう。
管首相も、どうかと思うが、専門家がマヒしていて、的確なアドバイスができなくなっている状態を想像してしまう。
とは言っても、いまさら意味がない。
政府も責任逃れをしたいんだろうけど、何をやっているんだか。
それにしても、緊急事態において、最善な行動ばかり出来るという前提は止めた方が、良いのではないだろうか?
結局、そう言う考えが、今回の事故の原因の一つなんだから。