リスクコストは見えない。 〜リスクコストを視覚化する方法

 P/Lにも、B/Sにも、リスクコストは出ていない。
 当たり前の話。
 リスクコストは、お金の流れがないから、帳簿に載らないんだよね。


 3年ほど前、知り合いと太陽光発電の話をした時、コストが問題になった。
 その時、問題になったのが、配電コストであり、原子力発電のコスト。


 石油や石炭の値段が上がり、圧倒的な安いコストだったけど...事故が起きた場合の費用が含まれていないことが問題になった。


 事故になった場合を考えたら、こんなコストじゃ済まないよね。という話になる一方、じゃあ一体いくら上乗せするべきかは、判らなかった。


【信頼性とコスト】

 大型コンピュータは性能の割に、馬鹿みたいに高い。
 信頼性のために、馬鹿みたいに高いハードを使用し、性能を犠牲にしているためだ。

 現状、CPUなどの半導体のコストの半分はテストだったりします。
 また、ソフトウェアもバグ取りのコストが馬鹿にならない。
 自動車の開発もそう。
 大型航空機の場合、設計コストは開発コストの1%で、残りのほとんどは安全性確認だったりします。


 逆に、信頼性を下げるとコストは大幅に下がったりする。


【焼肉酒家えびす】
 は、価格が安く、店内も綺麗だったらしい。接客もまぁまぁだったとか。
 行ったことないけど。


 その代わり、安全・信頼のコストを削減した。
 

 問題が起きたら、会社が吹っ飛ぶ訳だから、問題が起きた時のコストは巨大だ。
 しかし、リスクコストは、意識しないと見えないし、計算も難しい。


【リスクコストを視覚化する方法】
 一番シンプルな方法は、保険金にすることだ。
 保険会社も、お金を払いたくないから、相手をチェックして、掛け金を決める。
 ちゃんとして管理すれば、掛け金が安くなるし、ズサンなら増える。


 以前、欠陥住宅が問題になったけど。
 あんなものは、評価と欠陥住宅保険を一体化して設ければ、問題なんてすぐに解決した(保険審査料は有料)。

 
 評価している会社が、評価に対して責任を負わないため、モラルハザードを起こし、ズサンになった。
 何も評価していないのに、金だけ取るという詐欺のような会社が横行した。

 
 保険にすると他にも良いことがある。
 IBMはリスクに対処するために、お金をプールしたら、税務署に脱税と言われてしまった。
 そのため、現在は保険会社を通して、経費化しているらしい。