笑っていいとも!終了は、マーケティング的に正しいのか?

 ハッキリ言ってかなり危険な行為と言えます。
 そして、他局にとっては、驚異というよりも歓迎するべきものでしょう。


 長く続いているものロングラン商品には固定ファンが居るものです。
 

 ハッキリ言って、他社が新規商品で、この層のお客さんたちを新規開拓して、取ることは非常に難しい。


 しかし、客を取れる数少ない方法があります。


 供給メーカーの自爆です。


 ロングラン商品は、変化がないので新商品の圧力・時代の変化により徐々に売上が下がります。


 それに焦ったメーカーが、製品そのものの終了・コンセプトを変えるほどの大幅リニューアルをした場合、自爆が起きます。


 固定ファンは、自分の欲しかった商品を買うことが出来ず、強制的に他の商品に流れるわけです。


 飲料水の世界では、コカコーラやキリン・ラガーなどで大失敗が起きました。


 テレビですと、TBSの大規模番組改編でしょうか?
「フレンドパーク」は人気番組でしたが、月曜日19時台から2009年度・木曜20時台へ移動。
 視聴者はついてこず、2010年度・再び月曜19時台へ戻しても、視聴者は既にネプリーグなどに流れていました。


 今回の「いいとも」終了も同じ結果になるでしょう。


 そもそも、「いいとも」終了後何をするつもりなんでしょうか?
 ニュース系は、NHK、TBS、テレ朝でお腹が一杯。
 あえて言うなら生活情報系でしょうが・・・それでも、他社との激突がまっています。


 後番組の視聴者数=
 既存の「いいとも!」視聴者数
 +ヒルナンデスなどから奪う視聴者数 
 > 既存の「いいとも!」視聴者数


 で、視聴率アップだ! などと都合の良いことを考えるのですが・・・・


 たぶん、
 「いいとも!」視聴者数から流出した視聴者数 
 > ヒルナンデスから奪う視聴者数 


 になるので、短期的には難しいでしょうね。


 なぜなのか?


 そもそも、「いいとも!」を見ている人は、「いいとも!」を好きで見ているわけなので、打ち切ったTV局には敵意なり、失望しています。
 後番組を歓迎するとは思えません。


 とは言っても、テレビを見るのは辞めないので、他局へ流れます。



 結局、純然たるバラエティは「いいとも」だけなので、「いいとも」のポジショニングは悪くありません。


 では、「いいとも」を辞めて、別の「バラエティ」をするとして何をするか?
 良いアイデアがあるなら、既にいいともでやっているはずなので、どうするんでしょうね。


 オードリーや久本さんが、「いいとも」を切られて、「ヒルナンデス」に出て活躍しているあたりを見ますと、人選やマーケティングに問題があるようにしか思えないのですが・・・


 そもそも、タモリ倶楽部とか、NHKのブラタモリとか十分に面白いし。
 タモリさんのパワーと言うよりも、フジテレビのパワーに問題が・・・


 また、笑っていいとも! は、土曜日に再放送編集である増刊号、1時間45分もあります。


 これをどう埋めるのでしょうか?
 ヒルナンデスは再放送なんて無理ですし。
 ニュースやワイドショーも無理。


 辞めることによるコスト削減と見えて、総合的には増加となりかねない。


 まさかの韓流ですか?



【本来やるべきことは】


 「いいとも!」を面白くすることはもちろんですが・・・
 個人的にはFNNスピークをどうにかした方が良いと思う。


 結局ここが退屈だから他の局にチャンネルを変えられて、そのまま状態なんだと思う。