地理の勉強法 その1 今年(2011年)のセンター試験を解いてみる。

 センター試験終わりましたね。
 自慢ですが...昔、地理と物理は非常に得意でした。

【地理】
①地理に必要なのは、「暗記×情報の組み合わせ(推理力)」です。
②複数の回答方法を知っておくこと。うる覚えからの推理だ。
③何よりもやはり地図を見るのが楽しいと思える人でないと、高得点を取るのは難しいです。
④新聞を読むこと(国語力のアップにもなる。ただし社説は滅茶苦茶なので読まないこと)。

 とりあえず、地理Bを解いてみます。

【第1問題・問1】
 これは意外と難しい問題。山の位置なんて、正確に覚えていないから...
 この問題のポイントは、○と●、そしてその中間地点付近の地形をイメージできるかにかかっている。
 Cは、なんとなくロッキー山脈(とその延長上の山脈)があったような...という記憶が重要になる
 つまり、山脈があるわけで、①は消す。次に●付近が平だったような〜ということで、③は消去。
 ●の付近が平というのは、地図の地形から思い出してもいいし、穀倉地帯だったような...という点から引っ張り出す。
 厄介なのが、②と③の見わけだ。これは難しい。で、出題者もヒントを出している。アマゾン川だ。アマゾン川沿いだぞというのをかなり強調している。
 Dの中間付近は、アマゾン川っぽいぞ。平じゃないのか?と思えたら②はDかもとなる。
 冬季五輪が、バングーバーで行われているのを覚えていたら、近くにロッキー山脈以外の雪山があるんじゃないの?という推測もある。ふたつ山が出来るかも...と思えたら④ つまりCは4となる。

【第1問題・問2】
 これは簡単。ヒントだらけ。土壌名を覚えていてもいいし、他の項目から推測してもいい。
 ①コーヒーといえばブラジル。エになる。②綿花、雑穀。で、インドが植民地時代、綿花の供給基地だったことを覚えていればウになる。③果樹園で、地中海気候スペイン。ア ④小麦で・・・イ。

【第1問題・問3】
 今年のセンター試験では、第1問題問い3で、温度と降雨のグラフを見て、「サンフランシスコ」「プサン」「パリ」「モントリオール」の中からサンフランシスコを当てる問題が出ました。 その際、どのようにサンフランシスコを見つけるのでしょうか?
①気候から見る。
 地図の気候分布を覚えていれば、アメリカ西海岸が「地中海性気候」だったかも...という予測が立ちます。地中化性気候の特徴は、夏の雨<冬の雨という点です。
 これに当てはまるのは、②しかありませんので...
②消去法
 ④は冬の気温がー10度となっています。この点から高緯度であることが考えられます。そして、温かい海沿いではなく内陸地である可能性があります。つまり、モントリオールです。
 プサンは、福岡や東京に近いです。つまり夏にがっつり雨が降る。夏に雨が大量に降るのは、①となります。
 ③年間の降雨量がそれなりにあり安定して、冬の寒さがたかが知れている点から「西岸海洋性気候」でパリかなとなります。

【第1問題・問4】
 これは答えを見れば、簡単だけど実際のテスト現場では迷うだろう。
 ニューオリンズの気候なんて、覚えていないからだ。
 インドのKのエリアが特定の季節に狂ったように雨が降る点を覚えていれば、キというのが出る。
 これが軸だ。となると、③と⑤の問題になる。
 次に、アマゾンの河口付近の気候を考えてみる、ジャングルだよね...やっぱり一年中雨降ってんじゃないの?となると、Mがクになる。
 となると...③が答えになる。

【第1問題・問5】
 これは以外と難問。ヒントと勘と知識をフル動員だ。
 火山、地震が多いところは、フィリピンなどが該当する。あとハイチの大地震。と言う訳で、安定とは言えない。
 ハッキリ言って、マダガスカルスリランカの気候なんて正確に覚えていない。
 覚えていれば、一発だけどね。
 ここは勘だ。なぜ、気候の差ができるのか?
 山があるからだ。では、山と海の位置関係はどうなのだろうか。
 スリランカは、南に山があったような。=>南北で気候の差ができるのでは?
 マダガスカルは、南北に山脈があったような。=>山脈の東西で気候の差ができるのでは?
 と言う訳で、シは②になる。
 インド洋との関係から、どっちから湿った空気が来て、どっち側の雨が多そうかで推測するのも可能。

【第1問題・問6】
 これも難問。山勘で行く。
 幸運なことにRに沖縄が入っている。沖縄のサンゴってどんな感じだっけな〜。少なくとも、沖縄は島があるからツではない。チも見たことがないので、タとなる。
 次に、温暖化で消滅しそう国と言えば、モルディブだ。島(山)があれば消滅はしないわけで、Qがツということが判る。
 あと、記述に妙に変な点があるのも、ポイント。タとツには島という言葉が出てきて、チでは島と陸地と出ている。このことが、オーストラリア大陸グレートバリアリーフ対策であり、Pがチであるヒントになっている。