儲かる話と儲からない話

 儲かっている八百屋さんは、漬物とか、焼き芋とか焼きとうもろこしとか(半加工、加工品)をやっている。彼らの話を聞くと、半加工・加工品が差別化・利益の源だと言う。
 それに対して、儲かっていない八百屋は、半加工、加工品をやっていない。話を聞くと、半加工・加工品は手間の割りに儲からないと言う。そして、安い安いよと言って売っている。
 違いは何だろうか?
 立地だろうか?客層だろうか?
 いろいろあるだろうけど...そもそも根底の発想が違う。
 儲かっている八百屋さんは、サービス精神が旺盛で、お客に喜んでもらえるように、赤字にならなければ、いろいろやる。
 それに対して、儲かっていない八百屋の方が利益や費用対効果にシビアだったりする。面倒だからやらない、割に合わないからやらないという言葉が多い。
【どれが儲かっているか】
 製造業の場合、全ての商品が儲かっているとは限らない。それでも、ラインナンップをそろえるために、商品を作る場が多い。
 下手に、ラインナップを少なくして、赤字になる会社は多い。
 お客にとって魅力が低下する上に、人件費・減価償却費などの固定費を一部の製品で負担しないといけないためだ。
 八百屋にも近いメカニズムが働いている可能性がある。
【結局・・】
 八百屋さんは、常に客がいるわけではない。閑散時間がある。ここをどう使うかがポイントだ。ただ単に休憩時間として、本人・従業員を遊ばせるか。価値を作る時間にするかだ。
 ブラブラしている時間は、お金・価値を生まない。何もしないよりか、多少お金・価値を有無加工・半加工をしたほうが良いという解釈もある。
 結局、勤勉な人と、そうじゃない人の違いなのかもしれない。