人を上手に動かす、人を上手に使うには?

 「人を上手に動かす、人を上手に使うには?」と、表題を書きましたが、これ自体が、ひとつの罠です。または、ある種の条件下の話になります。
 話を変えますと「積極的に自分で考えて勉強・練習をする子」と「親や先生に言われたことを、言われたからという理由で勉強・練習する子」どちらが、伸びるか?
 たぶん、前者でしょう。
 本来は、①「人を上手に動かす、人を上手に使うためには?」ではなく、②「どうしたら自発的に動くか」「どうしたら人を活かせるか」を考えるべきなんです。
 ①は基本的に、できるだけ避けたい考え方です。ある種、人を道具化・物化かしている発想です。①を考えるのは、あくまでも②を考えた後にすべきです。
 また、話は変わりますが…人間は理性ではなく、感情・心で動く生き物です。非合理的・論理的でも心が動けば動きますし、逆に、心が動かなければ、頭では判っていても動きません。
 人に動いて欲しければ、その人の心理を見て、心・感情に働きかけないといけません。早い話が、いかに「乗せるか」です。
 そこで重要になるのが、その人の価値観であり、行動パターンです。
 例として以下のジョークはいかがでしょうか?

いろいろな国の人が乗っている船が沈没しそうになっています。
乗客を海に飛び込ませたい時に何と言うか?
イギリス人には 「紳士はこういうときに飛び込むものです」
ドイツ人には 「規則では海に飛び込むことになっています」
イタリア人には 「さっき美女が飛び込みました」
アメリカ人には 「海に飛び込んだらヒーローになれますよ」
ロシア人には 「ウオッカのビンが流されてしまいました、今追えば間に合います」
フランス人には 「海に飛び込まないで下さい」
日本人には 「みんなもう飛び込みましたよ」
中国人には 「おいしそうな魚が泳いでますよ」
北朝鮮人には 「今が亡命のチャンスですよ」
大阪人には 「阪神が優勝しましたよ」と伝えた。

 上記のジョークは、ステレオタイプですが、各国の行動の価値観を表しています。逆に、他の国民に行っても、駄目なような気がします。
 基本は、ありきたりですが、やはり相手を知らないと駄目だと言うことです。