常識を捨てるタイミング

 どうも創造力の話になりますと、創造力VS知識になってしまいます。
 芸術関係ですと知識はあまり要らないのでしょうが、それ以外の分野では創造力VS知識ではありません。
 ビジネスでも科学技術の分野でも、創造力というのは、過去の積み重ねの上に成り立つものです。
【常識を疑う・捨てるタイミング】
 常識を疑う・捨てろと良く言いますが...全ての常識・知識を捨てたら、全然前に進みません。上記の言葉は、空虚なスローガンです。
 しかし、常識を捨てるタイミングは、存在します。
 矛盾が発生している場合や、現象のメカニズムが上手く説明できない場合です。
 このような場合、適応しているルールや知識(常識)が、成り立たない可能性があります。このときになって、常識を疑い・捨てれば良いのです。
【意図的に2個だけ壊す】
 もっとも、矛盾が発生してからですと、後手に回っています。では、どうするかと言いますと、まず初めに、物事の因果関係などを図解します。
 その後、前提・仮説・ルールなどを2個だけ壊します。そうしますと、それを起点にして、色々な点が壊れていくはずです。
 あまり、面白い結論にならなかったら、別のを壊すわけです。
 なぜ1個じゃないかと良いますと、1個は何となくやっている場合が多いためです。
 3個、壊すのもありますが、慣れない人には難しいと思います。

 もっとも、常識を疑うよりも、観点漏れの場合のほうが多いので、面白くないですが、そちらのほうを重視したほうが良いともいます。

 たびたび似たようなことを書いています。こちらも参考に。