トヨタのリコール その③

 たびたびトヨタのお話。
 今はだいぶ良くなりましたが、以前アメリカメーカーの品質は低かった(日本車と比較するとドイツ車もですが...)。
 そのため、自動車トラブルなんて、アメ車を乗るアメリカ人にとって当たり前でした。
 その結果、彼らのほとんどは、車を完璧な故障のない乗り物だなんて考えていません。故障やトラブルがないに越したことはありませんが、故障やトラブルが起きた場合速やかに直すことが重要となります。
 ですが、以前の(今もか?)アメリカの経営者は恐ろしいことを考えます。死亡や事故の賠償金の金額と、リコール・修繕費用を比較して、賠償金の金額<リコール・修繕費用なら、消費者が死んだほうが利益になると考え、リコール・修繕を控えます。三菱自動車も、そうでしたね。フォード・エクスプローラのトラブルも酷いものでした(立ち直った、フォードがBIG3(死語)でいちばんまともになったのが何とも皮肉です)。
 対応の遅れなのか、隠蔽なのかは消費者や第三者には判りません。そのため、消費者を疑心暗鬼にさせますので、すばやい対応が重要になります。
 今回のトラブルはそれ程深刻なものではありません(隠しているものがない限り)。むしろ組織の問題が明確になったわけですから、改善をして、より強いトヨタになるきっかけになるかもしれません。