中小企業のマーケティング 必要性

■中小企業のマーケティング
 マーケティングの本を読んでも、正直言って大企業向けで、中小企業では直接使えないなと思うことが多い。
 では、マーケティングが不要ということではない。
 例えば、チラシ。
 マーケティングをしているかしていないで、チラシの内容は異なるし、効果も異なる。
 現在、マーケティングは、

  • 市場調査
  • 宣伝広告
  • 販売活動
  • 企業経営

などと密接に関係していて、マーケティング抜きで、繁盛している店はない。
■駄目な企業は?
①お客さんのことを知らない
・自分のお客さんが、どこから来ているのかも知らない(商圏を把握していない)
②お客様にとっての自分も知らない
・自分の店に、なぜ来ているのかも知らない(立地、価格、サービス?強みは何なのか?)

 マーケティングの基本は、①お客様を知り②お客様にとっての自分を知ること。
 ①を意識する企業は多いのですが、②を意識している人は少ない。頓珍漢な対策や行動をすることになる。

■明確に意識しましょう
 いやいや、家は「マーケティングしていないけど、繁盛しているよ」「勘でやっているよ」と言っている人がいるは、その人たちは間違いなく、無意識でマーケティングをやっています(逆に、マーケティングをやっていると言っているが、実際は中身のないマーケティングをしている会社が多い)。
 簡単に良いますと、お客様の声をちゃんと聞いて、いろいろと手を打っているということです。
 手順で良いますと、
①お客様の声を聞く(市場調査)
②企業の方針の決定(企業経営)
③販売活動や宣伝活動、新製品の開発を行う(販売活動、宣伝活動)
④①に戻る。
 みたいなことをやっています。
 大抵のお店さんも、①②③④をやっていると言うかもしれませんが、「1個1個の質が低い」「順序が良くない」「ここの整合性が取れていない」ために効果が出ていないことが多いです。
 人気店の人にお話を聞いても、「お客様の話を聞き、行動するだけです」などとおっしゃっている方が多いのですが、店舗に行ってみますと、ちゃんとスジが通っていて、きっちと行動までやっているところが大きな違いです。
 中小企業におきましては、地道に改善することにより、効果が比較的出易いと思います。
■意識することが重要なの?
 1人でしたら問題は少ないのですが、グループ活動になった瞬間、マーケティングをやって軸をしっかりしていないと、フラフラして整合性が取れていないバラバラな活動になる危険性があります。
 また、皆で考えることも困難になります。

■対策は?
 中小企業は、大企業と違いまして、全てを自分の企業で持つことは困難ですし、大企業よりも得意不得意のムラが大きくなります。そのため、外部の人にアドバイスを求めることが重要です。
 とは言っても、普通の中小企業がコンサルティングの会社に頼むのは、金銭面などで大変です。
 そこで出てくるのが、地元の商工会や都道府県の振興公社などです。
 1回か2回は、ただでアドバイスをもらえます。
 もっとも、人により当たりはずれが大きいですが。
 もう1つは、自分で少し勉強して、自分でコンサルティングです。
 完璧じゃなくても、SWOT分析などは作るだけで意味がありますし、商工会や都道府県の振興公社などで相談する際にあると便利です。