オリンパス事件や東京電力など、なぜコンプライアンスが無意味なのか

 オリンパスも大企業なので、コンプライアンス活動なんてやっていました。

 http://www.olympus.co.jp/jp/corc/csr/olycsr/soundcorpo/compliance/


 現状を見る限り、無意味ですね。

【手本となるのは、社長】
 中小企業の場合、手本となるのは、社長です。
 大企業でもそうでしょう。

 トップが腐れば、何をやっても駄目ですね。

 今回の面白い点は、社長が内部告発しても、その社長が排除された。
 という点でしょうか。


【法令の倫理レベル】


コンプライアンス=法令遵守」ですが...法令は守って当たり前。
 守らないと犯罪者です。


 そもそも、法令の倫理レベルは、低い。
 そこから下の奴は、罰を与えるという基準だ。


 倫理的に問題があるレベルというのは、相当社会的に迷惑をかけているが...
 犯罪にはならないというだけ。


 そのため、法律を基準に、「法律的に問題ない=企業活動として問題ない」と考える時点で問題あり。


 第一、法律には抜け穴かがある。

 犯罪すれすれレベルでの水準の活動をしている人と言うと...巧妙な詐欺の集団とかでしょうか。
 法律の抜け穴を突いた実質犯罪者集団とかも、そうですね。


 彼らも「コンプライアンス=法令遵守」です。


 コンプライアンス推進活動とは、倫理レベルで考えると、犯罪すれすれレベルでの水準の活動となる。
 そのため、一歩間違えると、犯罪すれすれレベル推進活動となる危険性がある。


 そんなバカなと思えるかもしれませんが、
 犯罪すれすれレベルのことをやっている人に対して、犯罪じゃないからコンプライアンス上問題ないと
 活動にお墨付きを与える危険性が常につきまとうためだ。


 こうなると、会社内のモラルの低下がが始まる。


 レベルの高い企業は、コンプライアンス活動なんてやりません。
 彼らが存在しているのは、より高いレベルの倫理活動です。


【本来のコンプライアンスは、法令遵守ではない】
 法令よりも、より高いレベルの倫理なのですが、日本に入ってくる途中で、リストラと同じで意味が歪みました。


【不正が個人ではなく、地位についてくる】

 やっかいなのが、不正が個人ではなく、地位についてくる場合。

 
 通常の企業は、不正者が排除されるのですが...
 組織が腐っている場合は、不正をしない人が排除される。

 さらに出世した場合、そのポジションに、もれなく不正が付いてくる場合がある。