日本の子育ては周囲に遠慮しすぎなのかな?

 道を歩いていたら、道を横切って目の前に飛び出す人が居た。
 なんだろうと思って覗くと、その人が向かった先に居たのは、ベビーカーを右手に持った女性。
 その女性は左手には赤ちゃんを抱えてマンションの入り口の階段を上ろうとしていた。
 しかし、ベビーカーが突っ掛り悪戦苦闘していたのだ。
 その人は、道を横断して、その女性を助けに行ったのだ。
 

 私の方が近かったのに、全然気がつかなかった。
 きっと、助けに行った人は会社でも気が利く、フットワークの軽い仕事の出来る人だろうと思う。


 ベビーカーと階段、段差と言うのは非常に相性が悪い。
 そのため、日本のみならず、海外の人も悪戦苦闘する。


 駅なんて正直、日本の方がバリアフリーが進んでいるかもしれない。
 しかし、海外には大胆な解決策がある。
 側に居る人を捕まえて、手伝わせるのだ。


 私も捕まったし、他の人が捕まるのを見た。


 日本だと周囲の人が声をかける感じ。


 日本人は周囲に迷惑をかけるのを非常に嫌がる。
 これは日本人の美徳なんでしょうけど、結局これがママさん方の変なストレスに繋がっているような気がする。


 近年、日本の都心では、子育てに関する寛容度が低下しているような気がする。
 少子高齢化の影響で、子供や子育て世代が減少して、完全にマイノリティ化。
 周囲に子供が居ない社会がデフォルト化・標準化している。
 

 テレビでやっていたけど、デフォルトというのは人の意識・行動に大きな影響を与える。


 会社人・老人が社会のデフォルト・標準だ。
 会社人・老人が過ごしやすいように、社会規範が決まっていく。
 子供は五月蠅い。元気のある子ども程、五月蠅い。楽しい時、嬉しい時ほど五月蠅い。
 もうすでに、子供の歓声が公害認定され時代なのだ。


 昔、西東京市で、公園の噴水で遊ぶ子供の声が「騒音」認定された。
 そして、保育園の整備が進まない理由の一つが、子供の声が五月蠅いかららしい。