TPP:農業関係の数字を見る際の注意事項

 農地面積の各国の比較


日本:2.27ha
アメリカ:169.6ha
EU平均:14.1ha
ドイツ:55.8ha
フランス:52.6ha
イギリス:78.6ha
オーストラリア:2970.4ha
http://www.maff.go.jp/j/kokusai/kokusei/kaigai_nogyo/pdf/area.pdf


となっていますが・・・・
あまりにも乱暴なデータになってしまっています。


例えば、日本でも北海道とそれ以外では面積が全然違うんですね。
北海道では、20haを超えているそうです。


この地域差というのは、日本以外にも、アメリカやオーストラリアでも見られます。


例えば、一戸当たりの農地面積
ネバダ:770ha
モンタナ:837ha


メーン:67ha
マサチューセッツ:27ha
ペンシルバニア:50ha


なんで、こんなに違いが出るのか?
気候が違うので、やっている農業自身が違うんですね。


ユタやネバダは乾燥地帯であり、放牧業が中心なんですね。
オーストラリアの耕地面積がアホみたいに広いのも、内陸部の放牧業を混ぜているからなんですね。


日本よりも、アメリカの農家が大きいのは間違いないのですが、他の農作物の農家の耕地面積を混ぜて、議論してもあまり意味がありません。


 とは言っても、アメリカのコメの農家の耕地面積が馬鹿でかいのは間違いありません。
http://worldfood.apionet.or.jp/kuwabarafujihara.pdf
 一説には、200ヘクタール以上という説もありますが、残念ながら信用度の高いソースは不明です。


 個人的には、他国と比較する際は、穀物と酪農、放牧、野菜、果実など、ある程度分けて統計にした方が、何かと良いと思います。
 農協でしたらもっと細かく独自で自分たちの関係する農作物の集計をするべきでしょう。