良く中国の通貨は安すぎると言う話を聞く。
本当に他国と比べて異常なのだろうか?
一人あたりの購買力平価
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%9B%BD%E5%86%85%E7%B7%8F%E7%94%9F%E7%94%A3%E9%A0%86%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88_%28%E4%B8%80%E4%BA%BA%E5%BD%93%E3%82%8A%E8%B3%BC%E8%B2%B7%E5%8A%9B%E5%B9%B3%E4%BE%A1%29
一人あたりのGDP
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%9B%BD%E5%86%85%E7%B7%8F%E7%94%9F%E7%94%A3%E9%A0%86%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88_%28%E4%B8%80%E4%BA%BA%E5%BD%93%E3%82%8A%E7%82%BA%E6%9B%BF%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88%29
結論から言いますと、特におかしい点はありません。
本当は、グラフにすると判り易いんだけどね。
IMFで比較。
基本的に、発展途上国はGDPよりも購買力平価の方が遥かに多い。
国名 | GDP | 購買力平価 |
---|---|---|
エクアドル | 3984 | 7776 |
中国 | 4382 | 7519 |
エルサルバドル | 3701 | 7430 |
エクアドルは、中国よりも購買力平価が高い(ゆたか)なのに、GDPは低いので、中国よりも通貨安と言える。
購買力平価説を持ち出して、GDPと購買力平価が一致しないとおかしいと言う人がいるけど、現実世界では乖離するのがあたりまえです。
【異常な乖離の仕方をしている国・地域】
ただし、異常な乖離の仕方をしている国と地域がある。
日本・韓国・台湾です。
国名 | GDP | 購買力平価 |
---|---|---|
日本 | 42820 | 33805 |
韓国 | 20591 | 29836 |
台湾 | 18458 | 35227 |
欧州連合 | 32615 | 30388 |
イギリス | 36,120 | 34,920 |
韓国、台湾のGDPの小ささと、日本のGDPの大きさが目に付くと思います。
日本は、購買力平価よりもGDPが大きすぎる。
韓国、台湾は、購買力平価よりもGDPが小さすぎる。
GDPと購買力平価の差は、輸出産業の生産性と国内産業の生産性の差を受ける可能性があるので、日本は製造業は世界的に一流、それ以外は高コストすぎるとも捕えられます。
韓国、台湾の低さは異常ですね。
韓国、台湾とは、電子産業や自動車、造船などがバッティングしますが、これでは日本企業が不利になるのは当然です。
日本、ヨーロッパ、アメリカが連携して、通貨の是正を求めても良いと思うのですが・・・