購買力平価が低いのは製造業のせい? 9月6日の日経の記事

 と、日経の記事は書いていた。
 輸出産業(つまり輸出している製造業)の生産性は、低くない。生産性が低く、購買力平価は下げる原因になっているのは、製造業以外。農業・建築・小売・物流・交通といったその他の産業だ。第1、産業に占める製造業の比率は、25%程度。残り75%こそが問題なんです。
 日本人は他国の人よりも質にこだわるのも、物の値段が高い理由の1つですが、それを差し引いても、日本のもの・サービスの値段は高いということ。
 例えば、新幹線。JR東海の営業利益率は25%以上。一言で言うと、暴利。
 JALの運賃は国際的に見て高いのに赤字。アメリカの格安航空の2倍の高コストだ。ANAは利益を出しているが、ライバルがJALだから勝って見えるだけ。
 建設は中間マージンだらけで建設費が高騰。建物代として2000万円出しても、中間マージンを取られまくって、現場は1000万円で家を建てないといけない世界。地震対策だけが価格が高い原因とは言えない。
 小売は農家や漁師さんに払うお金と消費者が買うお金に2倍〜5倍の差がある。卸の階層が多すぎる。
 購買力平価は、生活水準の基準。これが低いと豊かさが実感できないのですが....