電子教科書と知識の身体性 〜iPadになくて、DSにあったもの

 電子教科書が、海外では普及し始め、
 日本も遅ればせながら、徐々に導入する気配(予定)です。


 表現力や物を調べる点では、電子教科書は優れていると思いますが・・・・
 学習という点では、どうなんでしょうか?


【知識と身体性】
 学習は、脳が行うものですが。
 目や耳といった入力器官、手や口といった出力器官も関係してきます。


 学習においては、入れることも重要ですが、出すということも重要です。
 そのため、声に出すとか、書き出すということが学習の際に、重要なこととなります。


 DSの脳トレは、医学的には議論の分かれるところですが、インターフェイスとしては非常に面白かった。
 タッチペンによる文字や数字の入力は、非常に便利で、紙によるドリルの代わりになるものだと思いました。
(何よりも回答がすぐにわかるのが嬉しい)


 対して、電子書籍iPadはどうでしょうか。


 キンドルのようなものは、そもそも入力機能は簡素化されていますし、iPadもタッチペンは微妙です。
 iPadは、サードパーティから出ているものの、公式のタッチペンはなかったと思います。
 個人的には、指で入力するよりも、ペン入力の方が、早いと思われるので、タッチペンはぜひほしいものです。
(私はノートパソコンですら、指の皮がおかしく感じるので・・・)

 現行でも、十分、選択式のドリルには使えると思います。
 ただ、現状のインターフェイスでは、漢字ドリル・数学ドリルとしては、あまり役に立たないでしょう。
iPadは漢字の読みのドリルには良いかもしれませんが)


 というよりも、使うべきではないというのが、私の考えです。


 当分の間、この点に関しては、紙との併用になるのではないでしょうか。
 それ以外は、電子教科書は良いと思うのですが・・・