なぜ、渡邉恒雄氏（ナベツネ）は解任されないのか？

　プロ野球のファンなら、半分以上の人が不思議に思う疑問ではないでしょうか？
　なぜ、渡邉恒雄氏（ナベツネ）は、今年85歳にもなるのに、読売グループのトップの座に居続けられるのか？
　株主はなぜ、他の若い人に経営者を交代させようとしないのか？

　理由は簡単、経営陣が会社を所有しているためだ。

古いですが．．．大株主の状況（2008年3月31日現在）

読売新聞グループ本社役員持株会 29.76%
財団法人正力厚生会 20.96%
正力亨（正力松太郎の長男）16.75%
関根達雄（正力松太郎の孫） 7.83%
学校法人読売理工学院 6.03%
社会福祉法人読売光と愛の事業団 4.89%
小林梅子（正力松太郎の娘、小林與三次元社長の妻） 4.25%
小島あき 2.77%
深見勝枝 1.49%
池田勤 0.59%

学校法人読売理工学院 6.03%
社会福祉法人読売光と愛の事業団 4.89%
　　は、読売の名前が付いていることから判りますように、読売の影響下の組織です。

【財団法人正力厚生会の役員は】
財団法人正力厚生会 20.96%
http://shourikikouseikai.or.jp/

【理事】　９人（７人以上１４人以内）
理事長辻　　哲夫東大高齢社会総合研究機構教授(元厚生労働事務次官)
理　事滝鼻　卓雄読売巨人軍取締役最高顧問
同老川　祥一読売新聞グループ本社取締役最高顧問
同中村　　仁読売新聞大阪本社取締役最高顧問
同三角　哲生二階堂学園理事長（元文部事務次官）
同長岡　　實資本市場研究会顧問（元大蔵事務次官）
同齋藤　次郎日本郵政社長（元大蔵事務次官）
同原　　孝文元静岡第一テレビ常勤監査役
同佐藤　行雄日本国際問題研究所副会長（元国連日本政府常駐代表）
【監事】　２人（２人以内）
監　事平野　昭宏公認会計士
同中井　一平読売新聞東京本社取締役総務局長・労務担当

　つまり．．．読売の影響下のグループです。

【合計】
　明確に、読売経営陣の影響下にある株式は、最低でも．．．

読売新聞グループ本社役員持株会 29.76%
財団法人正力厚生会 20.96%
学校法人読売理工学院 6.03%
社会福祉法人読売光と愛の事業団 4.89%

　　合計　　61.64

　おそらく、関連子会社の持ち合いと言う形でもっと持っていると思われます。

　つまり、読売新聞とは、経営陣が経営陣をチェックしている体制なのです。
　マスメディアの中立性としては、それなりに意味がある体制なのでしょうが．．．
　独裁になった場合、その修正は容易ではありません。