ネットとライブ時代への対応 情報と体感(経験)

 このHPでは、たびたび、ライブの時代、体感・経験の時代と言っていました。
 今日、NHKクローズアップ現代「韓国アイドル旋風の舞台裏」を見ていたところ、韓国の戦略は皮肉なことにライブ時代に対応しているのかな?という印象を受けました。

 韓国は、音楽・ゲームの海賊版不正コピーが多く、CDメディアでの販売が良くありませんでした。その結果、オンラインゲームやライブ・コンサート中心のビジネスモデルになったわけです。
 それに対して、日本は、CDメディア中心のビジネスモデルでした。

 皮肉なことに、ライブの時代を迎え、CDメディア中心のビジネスモデルである日本が韓国に後れを取り始めてしまいました。
 韓国は、ライブが収益の中心で、CDやダウンロードは販売促進のツールと考えています。
 そのため、ネットにただで低解像度のPV動画を流しても、販売促進の収益にプラスにこそなれ、マイナスとは考えていませんでした。
 音楽のダウンロードにも積極的に対応しました。
 それに対して、日本では、コンテンツの販売が収益の中心で会ったため、ただでPVを流すなどの宣伝活動が後手に回りました。
 なんとも、皮肉です。

【他の産業でも】
 他の産業でも、ネットの発展により、ライブはよりライブらしさを求められています。
 具体的に言いますと、体験であり、体感です。
 接客であり、コーディネーションであり、パフォーマンスです。

 ただ単に、情報を得る、物を得るだけですネットで十分得ることが出来ます。
 ライブでは、ネットでは入手できない体感がより重要になります。
 人と人とも言えるかもしれません。

 外食では、セントラルキッチン方式ではない『餃子の王将』が人気を集めました。
 冷凍食品を温めるだけなら、ネットで買って家で温めるのと代わりません。

 観光でも、体験型の比率が増えています。情報だけならネットで良いんです。

 ネットではユーザーIDを入れれば、コンピュータが客の嗜好を覚えていてくれます。
 現実の世界がそれ以下ではいけません。