半導体製品は先進国でも発展途上国でも最先端

 半導体製品というのは、先進国でも発展途上国でも販売価格はあまり変わらないし、売られている製品に使われている技術も、先進国より何年も遅れているなんて言うことはあまりありません(ゲームボーイとかのゲーム機は、遅れていますが。PSなど古い設計の場合は、ワンチップ化などで、製造面では最新の場合があります)。
 これは半導体が、新設備・新技術の導入により、劇的に性能・コストパフォーマンスが共に向上するためです。
 同じ性能なら価格が低下します。
 古い工場で作ったほうが価格が高かったりします。
 そのため、先進国でも、発展途上国でも、時間差があまりありません。
 村田製作所や京セラの部品は、先進国だろうと発展途上国だろうと使われます。
 別の言い方をしますと、発展途上国だからといって、安かろう悪かろうがない。ただ単に、機能を削って安くしているだけです。
 別に古いモデルを売っているわけではありません。
【一般の機械は】
 自動車・機械系は、半導体製品とは少し違います。
 「古い工場で作ったほうが価格が高い」ということは少なく、むしろ安くなります。
 そのため、低下価格品は、最先端製造工場というよりも、少し古い工場ということになります。
【まとめ】
 壁がなく、無理なく途上国を取り込める企業と取り込めない企業の業績の差が、今後大きくなると思います。