燃料電池車は普及するか? 〜ガソリン燃料電池の可能性

 今日は、燃料電池自動車のショーがあったためか、燃料電池車のニュースが多かったのですが。


 燃料電池車は普及するか?
 たぶん、現状の水素燃料型は普及しない。


 理由は簡単で、水素供給ステーションがなかなか設置されないから。
 そして、水素の作り方がかなり問題。
 ガスから作る方法が一番安いのですが、その際、ワザワザ燃料になる炭素を無駄にしてしまう。


 その一方で、SOFC型の燃料電池車ができれば、ガソリン燃料電池車が誕生して、その心配がなくなります。


 問題は、自動車に乗るレベルの燃料電池が可能なのかですが・・・
 研究所レベルでは、それなりにできているようです。


 古い記事になりますが、こちらの記事
http://hori.way-nifty.com/synthesist/2011/12/sofc-e757.html


 あとは、耐久性とコストの問題ですね。


【SOFCのメリット】
 SOFCのメリットを非常にざっくり理解するためには、現状の燃料電池の仕組みを理解する必要があります。


 既存の水素型燃料電池は水素をイオン化H+にして動かすことにより、電流を作ります


 電流は電子の流れですので、電荷をもったイオンが流れることにより、電位差を作り、電子の流れが生まれるわけです。
 ざっくり説明です・・・
 そのため、燃料として、水素が必要なんです。 


 対して、
 SOFC型は、空気中にある酸素イオンが流れます。
 そして、燃料は、燃えれば何でもいい。
 要するに酸素と結びつけばいい。
 質の悪いのは駄目だけど。


 ガス、ガソリン、軽油なんでも良い。


 ガソリンステーションの問題なんてない。


 本命はまずこちらでしょう。
 開発資源を投入するなら、こっちだと思うんだけどな。