[まちづくり]再開発で街を壊し、衰退する。

 一言、再開発といっても、川崎、六本木や汐留のように、商業施設もなく、住民も住んでいないところを①用途変更で開発する場合と、②住民や商業施設を追い出して再開発する場合の二種類がある。


 はっきり言って、②の場合は相当難しい。なぜなら、地域と店と客の関係を壊してしまうためだ。
 特に、地方都市などでは、再開発を機に郊外店を利用する場合がある。そうなると戻ってこさせるのは困難である。・・・①


【店の立場】
 移動コストとリスクはゼロではない。店の移動を機に、売上が減少して、閉店してしまう可能性は高い。また、戻れたとしても、客はその間、他の店を利用しているわけで、客が戻ってこないことが考えられる。その結果、閉店。


【地域】
 大手を除いて、店は単体では成り立たない。再開発を機に、地域の求心力が減り、残りの店舗の売上が下がる場合がある(ライバルが居なくなり、残存者利益により上がる可能性もあるが)。
 間違いなく、一時的に魅力が下がる。さらに街の連続性が途切れる。
 また、一度に店舗が抜けず、再開発前に歯抜け状態が続くと、再開発前に、地域の魅力自体が落ちる。

 
 上記の問題は、大都市なら問題ないのだが、地方都市ではおうおうにして起きるのだが...多くの都市計画では、リスクとして見積もられていないし、対策も打たれない。