ヒラリー負けたけど、個人的には、テキサスで43%、アリゾナで45%も取っているのが意外だった。
日本のメディアの論調を聞いていると、テキサス=保守的=共和党というイメージだけど、そう単純な話ではないようだ。
ヤフーのツールが良くできていて、州内の細かいエリアの得票数も判る。
http://news.yahoo.co.jp/story/429
二つのことが分かった。
①大都市はヒラリーの方が支持率が高い。
②不法移民最前線の国境付近のヒラリー支持率が高い。
テキサスの場合、ダラス・ヒューストン・オースティン・サンアントニオ。アリゾナならフェニックス。
世界的な大學もあり、IT産業やハイテク産業も発達している国際的な都市だ。
大都市の方がマイノリティーが多い影響も相当あるかもしれない。 是非、大都市白人層や中高年層の投票先を見たいものだ。
一番不法移民の被害を受けていそうな国境付近のヒラリー支持が高いのは、不法移民が永住かしてヒスパニックの比率が高いためか、不法移民ビジネスが盛んなためか不明。
ニューヨークはヒラリーが圧勝した。マンハッタンでは約80%の得票率だけど、農村部はトランプの勝ち。 サンフランシスコも80%がヒラリー。
マンハッタンに住む若い人のヒラリー支持・トランプ嫌いは80%を超えているのではないだろうか?
もう、大都市に住んでいる人には、トランプの勝利は、わけがわからないレベルだと思う。
現在、大規模で、大規模なデモが発生しているけど、原因はこの辺りだと思う。
【大都市VSそれ以外】
ヒラリーの支持者は、リベラルであることはもちろん
非白人やLGBTなどのマイノリティ、若者、高学歴者などの傾向がある。
産業的には、IT産業やハイテク産業に従事している人が多いと考えられる。
トランプの支持者は、保守であることはもちろん
排外主義者、白人、中高年、低学歴者などの傾向がある。
大都市は
非白人やLGBTなどのマイノリティ、若者、高学歴者などが多い。
産業的には、金融業、IT産業やハイテク産業に従事している人が多い。
そして、海外と繋がり国際的だ。
これらの地域は、ヒラリー支持者が多い地域だ。
フロリダやテキサスですら大都市はヒラリー指示が多い。
対して、トランプ支持者の住む地域は、大都市ではない。
ニューヨークですら大都市以外ではトランプ支持だ。
白人ばかりで、マイノリティが少ない。中高年が多く、低学歴者が多い。
その一方で、多くの人たちが、昔ながらのアメリカが残っていると思っている地域だ。
また、国際的ではなく、海外との交流がない地域だ。
日本でも似たようなものだ。
排外主義者は、そもそも外国人の人と交流を持っている人が少ない。
友達や知り合いにいない人が多い。
正直アメリカの分断は深刻だ。
南北戦争の時のように、南と北の州に分割すれば良い話ではない。
国の中で、大都市とそれ以外で分断されているのだ。
アメリカの分断は深刻だ。
【イギリスの場合も】
同じで、地方と中央で明確に分かれている。
Financial Timesによると
https://ig.ft.com/sites/elections/2016/uk/eu-referendum/
と明確に違う。
(スコットランドは別の理由)
日本の場合、北海道はグローバル化、例えばTPPの恩恵を受けるかというと、ほとんどない。マイナス面の方がはるかに大きい。
IT産業の発展に関しても、東京と神奈川が中心で地方の恩恵はほとんどない。
IT長者なんてもんは、地方には、まず存在しないのだ。
(漁村からの直接の配送などの恩恵はあるけど)
PS
東京の場合、外国人が多いので、知り合いや友人に外国人が居るし、外国人がいることでの恩恵もあるので、人口の割に排外主義者は多くない。
対照的に、東海や北関東も外国人が多かったんだけど、びっくりするくらい見えない存在にさせられていた。そして、排外主義者も多いと考えられる。