7月〜9月のGDPの成長率は年率マイナス1.6%の減少となりましたが、
多くのエコノミストの予想はプラス2%の前半だそうです。
なんというか、4%近い大外れ。
私自身の予想はマイナスだったので、エコノミストたちの様相とのかい離に当初困惑したのですが、予想通りのマイナス。
なぜ、こんなのことになったのでしょうか?
【なぜ、マイナスを予測したのか】
小売統計や家計調査を見ると一見、売上、出費は戻っています。
しかし、良く見ますとどうにもおかしい。
客足がマイナスになっている。
一人あたりの客単価が上昇しているので、売上的には横ばいです。
物価上昇・インフレで売上が横ばい。
総合的に見ると、量が出ていない。
小売の現場を見る限り、とうてい消費は回復していない。
客単価の上昇は、高級化ではなく、単純に円安・コストアップインフレなので、GDP上昇には寄与しない。
量が減った分、GDP的にはマイナスという感想。
国内消費は、マイナスだ。
じゃあ、輸出はどうなのだろうか?
国内消費が駄目でも、輸出が伸びればGDPは伸びる。
アベノミクスの円安の割には、輸出は思ったほど伸びていない。
時間差とか、中国の不調とかあるけど。
7月〜9月はようやく伸びたのかなと思った。
私自身は、特に伸びたとは思えないんだけど、
エコノミストは庶民とは違う情報源を持っているので、
自分が間違っていると思っていた。
【エコノミストがなぜ間違えるのか?】
最大の原因は、ポジショントーク。
立場で語っているから。
経済成長するよ。株価上がるよ。といって、個人投資家を引き込んで、
手数料収入で儲ける必要性がある。
シンクタンクも似たようなもの。
金の出所は証券会社だったりする。
IT売っていたりね。
景気良くなるから設備投資しませんか〜。出遅れますよ。と煽る。
また、人気エコノミストになるためには、流行に乗ることが重要。
そのため、人気の言葉を使い、さも経済が前向きのようなことを言う。
そもそも、前向きの人じゃないと人気者になれないし。
そのため、各種のバイアスが働く。
今回も、消費税の影響の在庫調整でGDPが低下したとか言っている。
いや、いい加減、消費税関係の在庫調整は終わっているでしょ。
何カ月たっていると思っているの。