NBLとBJリーグは、なぜ統合できないのか?

 実のところ、NBLもBJリーグも、統合したくないというのが本音のような気がします。


【背景と現状】
 NBL:企業の支援により、給与と競技レベルは高いけど、人気がない。
 BJ:給与と競技レベルは低いは低いけど、NBLに比べて人気がある。


 BJリーグは、企業名を外すことを求めています。
 企業名が外れた場合、当然、企業からの支援は減ります。
 収入が減るので、チーム運営として、そんな提案を飲めるわけがない。
 収入が減れば、
 当然、 NBLのチームの選手は、給与が減る。


 BJリーグの企業名外し=選手の給与減らせ とほぼ同じ意味なわけで、
 選手も賛成できない。


 では、企業名を認めた段階でNBLとBJが合体した場合、どうなるのか。
 NBLの方がレベルが高いので、BJリーグのチームは、試合で負けてしまう。


 万年下位になれば、チームは盛り上がらない。
 下位でも、試合内容が面白ければ、付いてくるファンも居るのですが・・・・


 試合内容も、ワンサイドになれば、試合も盛り上がらない。
 当然、観客が減ってしまう。
 つまり、収入の減少。BJとしては、面白くないというか、経営危機になりかねない。


 現状のBJはサラリーキャップ(8000万円?)により、上位チームと下位チームの差が大きくつかないようにしています。リーグ自身が、制度として混戦を演出しています。
 これにより、どのチームでも、それなりに試合を楽しめるわけです。
(これでも差はついてしまいますが)


【アイスホッケー】
 アイスホッケーでは、プロと実業団が混在しています。
 実業団チームは、企業名をつけてもOKです。
 その結果、どうなっているでしょうか。

 プロチームである日光アイスバッグスは、熱狂的なファンがいるけれども、資金的には非常に厳しく。
 毎回、圧倒的な最下位の状況です。
(近頃、他のチームも金が無くなったのでだいぶ改善されましたが・・・)


 現状において、企業名を許したNBLとBJが合体すれば、アイスホッケーのように、BJリーグのチームが下位独占に、NBLが上位独占になり、試合の興味がそがれるのが目に見えています。


【実のところ、どっちも合体したくない】
 BJリーグも、NBLチームが飲めない、交渉破綻するのがわかっていて、企業名外し要望します。
 そして、NBLも給与が下がるのが嫌なので、BJリーグの提案を否定します。


【国際試合】
 代表選よりもインターハイなどの国内大会を重視している点を、FIBAから怒られているわけで。


 協会は国際試合軽視。


 協会の頭は、国内>国際な訳だから、国際試合のために妥協するのは、なかなか難しい。


 どっちを切るかと言ったら、国際試合を切るでしょう。


 そもそも、協会としても、国際試合に出れなくても痛くない。
 どうせ、国際試合では勝てないから。(男子の場合)


 それに、話題にもならないし。


 試合に出ても勝てないという事実を突きつけられるより「試合出れば勝てるんだけど、試合に出れないから勝てない」という脳内勝利に浸っているほうが、心地よい。


 オリンピックへの開催地枠も、黙っていても貰えると、甘く考えている節があるのかもしれない。
 仮に出れないとしても、BJが悪いとの言い訳が出来る。


 そもそも、BJリーグBJリーグで。
 BJリーグから代表は出ていない?ので、 日本が国際試合を出来なくてもBJリーグの運営には、短期的には困らない。
 そのため、BJリーグには歩み寄る動機になりません。



【解決方法】
①NBLが崩壊する
BJリーグの人気が爆発して、給与水準が上がり、レベルが上がる。 
 結果、BJのレベル>NBLのレベルになる。
③サッカーのバイエルン・ミュンヘンのように、BJリーグも企業名を付ける。
 日本人は、企業名を付ける=地域密着に反するというイメージを持っていますが・・・
 ブンデスリーガ―では、企業名を付けても良いんですね。
 ある意味、日本のプロ野球のほうが進んでいるような気がします。。