ストレステストとは何なんだろうか?

 パソコンなどのストレステストは自身やったことがあるので、何となく判ります。


 早い話が負荷をかける。
 ソフトウェアなら、ガンガン高負荷をかけてエラーを出させる。
 ハードウェアなら、壊れたところを補強する。
 自動車レースなどは、ある意味、ストレステストの変種と言えなくもない。


 まぁ、金融も判らなくもない。
 株価が下がった状態などを想定して、財務がどうなるかなどを、机上の上でシミュレーションする。


 原子炉の場合は、実際に負荷をかける訳には、いかないのでシミュレーションらしい。
 机上の計算。


【ちゃばんだろう】
 ストレステストのポイントは2点。
①ガンガン高負荷をかけてエラーを出させる。
②エラーを直す。


 負荷をかけて、エラーが出ずに良かったねでは、あまり負荷テストらしくない。 
 金融なら、それで良いでしょうが、システム系とか、ハードでは微妙かな。 


 エラーが出なければ、さらに高いレベルの負荷をかける。
 そして、エラーを出させる。
 そして、直す。


 エラーを見つけるのが目的ですが、
 一律で、全部を補強するのは無駄なので、一番壊れやすいところを見つけて、優先的に直すという発想だ。


【福島に当てはめると...】


■安全基準的な発想
 想定は、5メートルの津波
 5メートルの津波が来たら...大丈夫。
 安全です。


■ストレステスト的な発想
 5メートルの津波が来たら...大丈夫。
 6メートルの津波が来たら...大丈夫。
 10メートルの津波が来たら...大丈夫。
 11メートルの津波が来たら...浸水。補助電源消失。
 弱点は、浸水と補助電源なので、この2点を強化する。
 そして、それに合わせて、マニュアルとかも直す。



 今回のテストは、意図的にエラー・トラブル、仮想的な事故を表面化させるわけじゃないから...
 あまり、負荷テストらしくないともいえそうです。


 まぁ、業界が違うと何とも言えませんが。