革新的研究開発支援プログラム(ImPACT) における問題点。

革新的研究開発支援プログラム(ImPACT) 
http://www8.cao.go.jp/cstp/sentan/about-kakushin.html
通称日本版DARPAだけど・・・まぁ、多少アリバイ的に成功して大筋失敗するだろうな。


理由は簡単。市場と繋がっていないから。
アメリカのDARPAの場合、軍の予算で動いているので研究開発に成功すれば軍と言う市場がある。
市場があるので企業も動く。


例えば、災害対策ロボットだったら、国土交通省が研究開発予算出して、開発成功したら、補助金を付けてでも普及させるぐらいのことを最初から考えていないと、社会にインパクトを与えられないような気がする。


Impactの場合、橋渡しになる企業や政府がハッキリしない。


研究者が頑張ったとしても、企業が頑張ったとしても、
直ぐに市場(消費者)が動くとは限らない。


それに、
革新的になればなるほど、既存制度との軋轢を生む。
だって、社会を変えるインパクトがあるんだから、既存制度と軋轢を生まない方がおかしい。



医療ロボットのダビンチと言うがあるんだけど、アメリカだと軍がかなり積極的に採用した。
対して日本は、ダビンチを使った手術は公的保険対象にならず、なかなか普及しなかった。
(ダビンチは海外メイカーなので意図的に普及を遅らせたのかもしれないけど、患者にとっては迷惑だ)



セグウェイだって、いまだに公道を走れない。
セグウェイは海外メイカーなので意図的に普及を遅らせたのかもしれないけど)


政府は足引っ張りを辞める、支援することが出来るのだろうか?
高速道路のETCはかなり強引だったけど、普及には効果があったし、結果的には社会的に意味があった(と思う)。
このぐらいのことはやらないといけない。