1000年に1度の大地震と考えるか、40年で4%の大地震と考えるか。 〜表現により印象が大きく変わる

 1000年に1度の大地震というと非常に稀のように感じますが、
 1000年に1度という表現を年に0.1%の確率で起きると置き換えたら、どうなるでしょうか?
 福島原発は1971年営業開始なので、40年経過しています。
 つまり、1000年に1度の大地震に襲われる可能性は0.1×40=4%。
 この4%の確率を高いと見るか、低いと見るか。
 破滅的な出来ことを4%の確率だからといって、無視するのは危険でしょう。
 日本には東海という地震の巣もありますので、確率倍です。つまり日本の原発は40年で8%の確率で1000年に一度の大地震に遭遇する可能性があったわけです。
【周期は】
 地震は単純に確率事象ではなく、エネルギー蓄積のため周期性を持つ場合があるみたいです。
 1000年で1度の周期で起きる大地震であれば、さらに別の確率になるでしょう。
 1000年に一度らしい大地震が、過去800年起きていなかったら...さらに確率は上がりそうです。
 もっとも、その周期性を見つけるためには、1000年、2000年、3000年の地質を見ないといけません。
 いや〜地質学は重要ですね。
【表現を変える】
 想像力を働かせるためには、表現は変えることがとても重要です。
 表現により、理性ではなく、心が受ける印象がだいぶ違うためです。

 1000年に一度の超大災害、100年に一度の大災害というと非常に稀に聞こえますが、
 表現を変えてみますと...
 年0.1%の確率で起きるの超大災害、年1%の確率で起きる大災害となります。
 さらに、表現を変えてみますと...
 一生を80年として、
 一生に8%の確率で遭遇するの超大災害、80%の確率で遭遇するの大災害となります。

 だいぶ印象が変わりますね。

【100年に一度の大災害は多くの人が体験する】
 80%の確率で遭遇するわけですから、ほとんどの人が体験すると言って良いでしょう。
 今回は話は、地震だけに限定しますが、台風を加味しますと...
 体験しない人確率は、ざっくり計算して0.2×0.2で0.04つまり4%。
 96%の人が100年に一度の地震か台風を経験します。
 二つとも体験する人は、ざっくり計算して0.8×0.8で0.64つまり64%。
  ほとんどの人が、両方体験するわけです。
スーパー堤防
 スーパー堤防は、200年に一度の大雨対策だそうです(この数値自身怪しいですが...)。
 一生のうち40%の確率で役に立つ。
 でも...できるのが、400年先...