【イオンのパルコの株取得】
イオンは、ジャスコやイオンモールなど自動車での来場を前提にした郊外店が多い。
対して、パルコは都心部の電車での来場を前提にした都心駅前店だ。
イオンは、郊外・地方・田舎では強い。東京の都心は非常に弱い。
現在、都心回帰、地方経済の不調、高齢化、脱自動車などで、郊外・地方・田舎での伸びが期待できない。
というわけで、都心に行きたいということで、パルコに唾を付けたようですが...
さて、パルコを使って何をするのでしょうか?
違いすぎるので良く判りません。
が、ニュースなどを読みますと、どうにも海外を狙っているようだ。
確かに、海外では意味がありそうな。
ジャスコの文化を持って行っても、海外の激安SCとの激突が待っている。それよりも、先進的な日本文化を持って行った方が、消費者受けや差別化で優位性がある。
結局は、パルコの海外展開支援ということになるけど。
【パルコの求心力】
都心では落ちたのですが...地方ではまだそれなりにあるみたいです。
仙台出店、福岡出店、静岡出店は、それなりの成果を収めたようです。
【八王子そごうの閉店】
八王子のエリアは、東京ですが、だいぶ車社会です。
こちらは対照的に、百貨店としての魅力不足、自動車を対象にした郊外の大型店と都市間競争に負けた(相打ちの)感じだ。
八王子の客が立川に相当流れたし、橋本付近にアリオ橋本など大型店が増えた。
相対的に、八王子駅前の地位は低下した。
構図的には、地方都市の中心市街地の百貨店が、郊外店とストロー効果で負ける構図に近い。
アリオ橋本は、イトーヨーカドー・グループ。そごうもイトーヨーカドー・グループ。
共食いは始めから判っていたし、そごうの業績悪化は事前に判っていた。
リニューアルをしたが、かなり実験的なものだったのだろう。結果失敗したみたいですが。
かなり計画的な整理だろう。
もっとも、そごう自身、百貨店としては負け組だ。
心斎橋や札幌駅前からも撤退している。
「そごうの撤退=その場所でビジネスが成り立たない」という意味ではない。
札幌では、そごうの後にビックカメラが入って、それなりに成り立っている。
立川にビックカメラがあるので、八王子はヨドバシ・ヤマダあたりでしょうか。
また、JRの関連会社にはルミネがありますので、ルミネでも良いかもしれません。