オリンピックの誘致:敗因を並べても、勝因にはならない。

 昨日、バンキシャを見ていて、オリンピックの誘致の敗因などを言っていたが....
 気のせいか、鳩山首相がプレゼンでミスをしたのが悪くて、石原都知事は悪くない的な印象操作をしていた。
 う〜ん、と言った感じだ。
 オバマ大統領のシカゴは、最初に脱落。プレゼンは重要だけど...あまり関係ないんじゃないの?
 第一、選ばれるためにはNo1にならなといけないんだから...
 台湾のIOCの委員が言った、”東京はなぜ負けたのか”という質問に対して、(IOCの委員はコメントできない立場なので、濁したのだが)”シカゴも、マドリードも負けた”と言葉が的を得ているのではないだろうか?

 オリンピックの開催地の要素として、暗黙ですが、①大陸持ち回り②新興国・都市というのがあります(例外もありますが)。
①大陸持ち回り
 アテネ(ヨーロッパ)→北京(アジア)→ロンドン(ヨーロッパ)という時点で、2016年の開催地は、アジア・ヨーロッパ以外という可能性が極端に高くなります。マドリッドが残ったのは脅威ですが、リオと対決になると、またスペイン・ヨーロッパという意識が出て、指示を貰えません。
新興国・都市
 高度成長期のミュンヘン・東京・メキシコ・ソウル・バルセロナ・北京など。2012年がロンドンなので、次は新興国の可能性が高いです。
 結局、上記の条件を当てはめると、南米初を掲げる新興国ブラジル・リオデジャネイロが一番妥当ということになる。
 プレゼンなどの敗因を直せたとしても、リオの勝因を覆すのは無理なわけです。
 敗因の分析は重要です。しかし、それを直したところで、No2にはなれるかもしれませんが、No1にはなれません。
 No1になるには、勝つ要因が必要なのです。
PS
 そもそも、一回の招致活動で勝とう何て甘い。
 北京は2回目で取ったわけで、大阪や名古屋は一回で諦め。石原さん・誘致希望者も、本気で誘致する気ならば2020年の招致活動をするべきだ。