コロナで算数。なぜ7割か8割で揉めたのか? 集団免疫とは。

コロナで算数。
非常にざっくりな計算です。
 
 感染症の場合、「基本再生産数」「実行再生産数」がキーワードになる。   基本再生産数は、何もしなかった場合、感染者1人から新たに生まれる患者数。
基本再生産数2.5人なら、1人の感染者から2.5人の新しい患者が生まれる。
 マスクや外出自粛などで、1人が2.5人にうつすとは限らないので、実行再生算数という数字が重要になる。実行再生算数>1なら感染拡大、1ならほぼ横ばい。0.5ならば急速な減少となる。
 マーケティングと考えが同じで。
 おもしろ動画、口コミが、1以下なら自然消滅。1以上なら緩やか上昇。3以上なら爆発的に話題になる。 まさにインフル。
 
◼️ 7割と8割で、なぜ揉めたのか?
 
 北大の人は基礎生産数を2.5人と計算。8割接触をなくせば、残り2割で、2.5×0.2=0.5 で実行再生産数が少ないので大幅に減少。 7割だと2.5×0.3=0.75
となる。 小さな差かもしれないけど、乗数にすると大きな差になる。
 
 1サイクル1週間として、8週間で
 0.5^8=0.004  0.4%まで減少する。感染者数1日千人だとしたら、8週間後、1日4人にまで減少する。
 
 乗数の計算は、「0.5^8=」とgoogleの検索窓に入力すると計算してくれます。
 
 0.75^8=0.1 10%まで減少する。1日千人だとしたら、1日100人にまで減少する。
 だいぶ結果が違うわけでして、だから揉めた。
 6割減だと、残り4割で、2.5×0.4=1.0 で横ばいになる。 通勤電車の利用減は6割程度なので、横ばい・多少減なのはある種、理論通りかもしれない。
 
 
◼️スウェーデンで話題の集団免疫
 みんなが免疫を持ってば、うつそうとしても免疫があるのでうつらない。つまり実行再生産数が下がる。
 8割なら残り2割で、2.5×0.2=0.5、7割で0.75、6割で1.0なのでとりあえず7割が目安になる。
 日本の人口は1億2000万人なので集団免疫を得るためには8400万人の感染者が必要。死亡率が0.5%なら42万人、1%なら84万人、2%なら164万人死亡となる。
  日本のインフルエンザ死者数は多くて1万人、自殺者数は2万人〜3万人。
 
ニューヨーク州は14万人の感染者数と、1万1000人以上の死者。
集団免疫を得るためには、14%を70%にあげないといけないので、実質4倍の感染者数と死者の追加が必要になる。あと、4万人以上の死者ですね。
 死亡率は0.5%とのことですが・・・どうでしょうね。
 どうにも隠れ死亡者が多いそうな・・・