嘘の力。
アメリカのトランプ・アメリカ政府VS新聞・テレビは、なかなか興味深いですね。
特に近年は商品を選ぶがごとく「共感できるものが事実」の時代なので。パッと見、判断できない嘘って結構言ったもの勝ちなんですよね。
一般市民の対応は1、トランプを信じる。2、メディアを信じる。3、どちらも信じない。になるのかもしれない。
例えば、トランプが嘘を言わなければ、8割9割の人がメディアを信じるんでしょうけど、トランプが嘘を言えば、1と3を選ぶ人が増えて、メディアを信じる人は4割くらいに減るかもしれない。
これだけでトランプの勝利。
ポイントは3の人がかなり出るという点。 慎重に正し答えを出したいという姿勢が逆に嘘に力を与え人々を事実から遠ざけるのだ。
◆他の例
昔、水俣病があった時、熊本大学などがチッソの工場が怪しいと言ったのに、東大や東工大の学者が別の説を出して、結果的に対策が10年近く遅れたということがあった。タバコの有害性に関しても会社からお金をもらった人が別の説を出して、対策を遅らせたというのがあった。
また、トランプ支持者は、危険人物のトランプを支持したことにより、心理的な共犯関係(被害者・騙されたわけではない)になっているのでトランプが嘘をついていることを認めない。そのため、トランプ支持率はそう簡単には下がらない。