原作は読んでいません。
今、一部で流行のデスゲーム系、命軽い系でしょうか。
個人的には、楽しめましたが・・・・デスゲーム系が嫌いな人には無理でしょう。
進撃の巨人やガンツ、カイジやライアーゲームとか、そういうのが好きな人向けです。
原作がしっかりしているのか、ゲームの部分の駆け引きや演出はなかなか良く出来ています。
この辺は原作持ちの強みですね。
ヤフーとかの評価は低いですが、そもそも「ホラー嫌い」「デスゲーム嫌い」の人が点数を下げているような感じです。
そこまで楽しめない映画ではありません。
この作品、原作に対する割り切りが出来ていないことが、大きくマイナスに働いています。
具体的には、原作の多くをカットしているのに、一部残しているために意味不明や無駄なシーンがあるように見えます。
①一部良く判らない登場人物がいる。
原作だと、重要な実物なのでしょうけど、映画の中では活躍していないので、存在意義が判らない。
②一般社会・世界との関係が蛇足になっている。
学校という閉鎖空間からスタートして、主人公たちは外部とは一切関係がありません。
外の情報は一部、中に入りますが・・・
なまじ世界の描写があるのですが、主人公たちとほぼ関係ないので、強烈な蛇足感が大きい。
原作ですと、学校を出て病院に入院するそうですので意味があるようですが・・・
映画ですと、なんだかなという感じ。
私がキューブとかをイメージしすぎなのかもしれませんが。
で、なまじ外の世界を描いたために、変な印象を受ける。
世界中で類似事件が起きているのに、最後まで生き残ったのが全員日本人で、同じ学校が5人中3人。
世界という大盤振る舞いをした意味が良く判らない作品でした。
(ガンツだと日本だけでも複数のチーム、世界中にチームがあったのですが・・・)
「神の子」という言葉が重要で、そのために外の世界を描いたんでしょうけど。
描写が中途半端なために、子供が何千万人も死んでいるのに、自粛せずに熱狂する人々が違和感を醸し出した。
たぶん、原作ですと、その過程が描いてあるのでしょうけど、映画はカット。中途半端感がかなりあります。
原作持ちの辛さ、炸裂でしょうか。
個人的には、外にシーンは思いっきりカットして、その分、キャラクター造形に力を入れた方が良かったかなと思ってしまいました。
途中で出て来る女の子との過去の関係は明確に描かれているのですが、幼馴染との過去は詳細に描かれていなかったり。何か微妙という感じになってしまう。
【一部ネタバレ】
特に最後、神様が登場するのですが・・・・・登場してお終い。
何?と言う感じ。
尻切れトンボ。
結局、興行成績が良かったら、続編作ります。
何でしょうけど、映画としては中途半端。
全般的に、中途半端と言う感じしか受けない。