8705ドル:日本の製造業の1人当たり付加価値額は世界一?

 ウォールストリートジャーナルの記事。
「8705ドル:日本の製造業の1人当たり付加価値額は世界一」
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702303572904579330072038660250.html?dsk=y


 8705ドルは・・・いくらなんでも低すぎでしょ。
 これじゃ、給与安すぎです。
(付加価値=給与じゃないですが、付加価値>給与なので)
 これはたぶん、人口で一人あたりの製造業の付加価値じゃないかな。


 この記事は珍しい程の間違い。
 たぶん、原因は翻訳かな。原文に到達できないけど。
 グラフを見ると「per capita」とある。これは一人当たりと訳すのですが。国民一人当たりという意味で使うことが多い。
「GDP per capita」となった場合、国民一人当たりのGDPと訳します。
 「annual per capita consumption of beer 」の場合、annualが1年とかそんな意味でして、1年の国民一人あたりのビール消費量となります。

 manufacturing を製造業と訳さないといけないのに、製造業者としてしまった。


 (人口で)一人あたりの製造業の付加価値じゃないかな。
 それなら、日本が世界一なのは納得できます。


 ただし、いくつか注意が必要です。


【ソフト開発】
 ソフトの開発やネットサービスは製造業になる場合とならない場合があります。


 たとえば、GOOGLEは、サービス業とされ、製造業にはなりません。
 マイクロソフトも、ソフト会社で、たぶん製造業ではないでしょう。

 その一方で、トヨタや携帯メーカーのソフト開発は製造業にカウントされます。


 アメリカは低くて当たり前、日本が多くて当たり前となります。
 あと、2012年ですので、円安になった2013年はトップではないと思われます。