微妙な3年育児休暇

 育児休暇3年。
 数ある選択肢の一つとしてならありだと思う。しかし、これは目玉政策や少子化対策の切り札にはならない。

 世論調査では、賛成の人が多いけど。ネット調査では微妙というところ。
http://diamond.jp/articles/-/35837


 子供一人なら3年だけど・・・・二人なら下手すれば合計6年。
 連続出産なら4年だけど。1年明けての出産で連続5年。


 子供を複数回、生むことを前提にしているとは思えない。
 新聞で読んだ二人生んだ人の例では、上が15歳で下が5歳。10歳差。まぁ、そうなるかな。


 そもそも、こう言う恩恵は得ることが出来るは、公務員や大企業の正社員のOLさんくらいなもんなので、制度導入反対はしないけど、中途半端な政策と言うか、派遣社員や中小企業には関係ないね。という感覚の方が先に出る気がする。


【東京・大都市と言う限界】
 もっとも、子育てが苦しいは自民党が悪いと言うよりも、他の要因があまりにも大きすぎるので非常に解決が難しい。
 東京都心部への通勤は大都市なの通勤時間が長い。しかも、移動は満員電車。
 どう考えても、子供と一緒に職場に行くのは無理(山手線内に家があれば別だけど)。


 スウェーデン企業の大型家具店IKEAは、店舗の中にお客様向け託児所があったり、従業員向け託児所があったりあします。これは北欧企業の思考・文化的側面があると思われますが(北欧では多くの企業で会社内に託児所がある)、これができるのは自動車通勤の人が多いから(または満員電車を避けて通勤できる)でしょう。

 地方の出生率が東京より高い理由のひとつとして、短い通勤時間と自動車通勤可能と言うのがあります。
 東京都心部に行くのに、車は現実的ではないので、
 そうなると、結局、家の側に預ける場所が欲しいとなる。

 ところが、保育所の通常保育時間は午前8時から午後5時30分まで。
 今は延長保育しているところが多いけど、通勤時間を考えると7時でも辛いだろう。
 私の職場の人は、いつも6時ごろにヒーヒー言っていたな。


【日本企業と言う限界】
 海外だとSOHOという働き方があるんだけど、なぜか日本ではあまりはやらない。
 海外だと、高いオフィス代も節約できるし、通勤時間も節約できるのでSOHOを導入する企業は多い。
 だけど、日本は海外よりもオフィス代が高いのに、通勤時間が長いのに、SOHO導入には消極的です。


 顔を突き合わすビジネス習慣から未だに脱し切れていない日本企業のビジネススタイルの問題でしょう。


 で、これを直す気があるかというと、まったくないのが現状と言う感じです。