B/S、バランスシートと言うのがありますが・・・・
これって、本当にバランスが取れるものなのだろうか?
確かに、左右一致しているけど、かなり無理やり左右を一致されています。
なぜなら、負債は容易に伸び縮みしないのに、資産は容易に伸び縮みするためです。
例えば、10万円現金で借りたとします。負債が10万円増えるわけです。
その一方で、資産も現金10万円増えます。
問題はその後です。
例えば、株を買った場合どうなるでしょうか?
株価はガンガン変動します。
10万円で買ったのが、15万円になることもあれば、7万円になる場合もあります。
それに対して、負債はどうでしょうか?
元本返済しなければ、利息分増えます。
利息が5%程度で、株価が15万になれば、資産>負債なので、問題ないですが・・・
株価が7万円に落ちれば、資産<負債になり、大変です。
バランスシートは、いとも簡単にバランスが壊れるものなのです。
昔の人はどうしたかと言いますと・・・資産が縮小しても無視しました。
株価や土地なんてものは、景気が良くなれば上がり、悪くなれば下がるものだからです
そのため、企業は、景気が良いと含み資産、景気が悪いと含み損を抱えていた訳です。
含み損は帳簿に現れないので、事態を見えなくさせる危険があるものでした。
そのため、時価会計制度導入となりましたが・・・
時価会計制度が普及すると、毎年、ドタバタすることになりました。
(日本だけではなく、世界は、資産効果でバブルを起し、逆資産効果で不景気を悪化させるようになってしまいました。)
企業は、資産の上下の調整役を、自己資金・自己資本に求めます。
自己資金であれば、最悪自己資金が減るだけですむからです。
(これも楽ではありませんが)
他者から借りる負債は自分の意志で容易に減らせませんので。
そのため、企業は負債を返済して、従業員の給与を減らし、お金を貯め込み始めました。
今の時代、ブランドとか無形資産が多いので、バランスシート経営も微妙ですね。